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知って納得、ケータイ業界の"なぜ" 第174回 レノボ傘下となり“SIMフリー”への再参入を打ち出したFCNTの狙いはどこに

マイナビニュース / 2024年8月9日 15時12分

画像提供:マイナビニュース

中国レノボ・グループの傘下となったFCNTは、2024年8月8日にスマートフォン機種「arrows We2」「arrows We2 Plus」の新たな販路を発表。楽天モバイルに加えオープン市場、いわゆる“SIMフリー”向けの再参入も発表しているが、その狙いはどこにあるのだろうか。
○楽天モバイルに加えオープン市場にも再参入

2023年に経営破綻し、レノボ・グループが事業を承継した国内メーカーのFCNT。同社は2024年5月に新機種「arrows We2」「arrows We2 Plus」の2機種を発表し、NTTドコモやKDDIからの販売を打ち出すなどして復活をアピールしていたが、両機種の発売は8月中旬と、やや先とされていた。

そこでFCNTはその発売時期が近付いた2024年8月8日に、改めて両機種の販売戦略に関する発表会を実施。具体的な発売時期を発表しており、arrows We2 Plusは8月9日にNTTドコモから発売されるほか、arrows We2は8月16日以降、NTTドコモやKDDIの「au」「UQ mobile」ブランドから順次発売されるという。

そしてもう1つ、今回の発表会で同社が明らかにしたのが新たな販路であり、その1つは楽天モバイルだ。楽天モバイルが販売するのはarrows We2 Plusで、その価格は4万9900円。発売は10月とやや先になるようだが、NTTドコモのオンラインショップでの販売価格が6万2150円とされていることを考えると販売価格がかなり安く抑えられており、楽天モバイルが販売にかなり力を入れようとしている様子がうかがえる。

だがFCNTが明らかにした新たな販路はもう1つあり、それはオープン市場、いわゆる“SIMフリー”である。FCNTは富士通時代の2014年からSIMフリーモデルを継続的に投入していたのだが、2019年発売の「arrows M5」を最後に投入が途絶えていた。

だが今回、再びオープン市場に改めて参入することを発表。投入されるのはarrows We2とarrows We2 Plusの2機種となるが、SIMフリーモデルとして「arrows We2 Plus M06」「arrows We2 M07」という型番が付与されるほか、市場の特性に合わせたスペック変更もなされているという。

実際、携帯各社向けのarrows We2はストレージが64GBであるのに対し、arrows We2 M07は128GBに増量されている。一方のarrows We2 Plus M06は携帯各社向けと比べスペック変更はないものの、MVNO大手であるインターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJmio」から販売される限定モデルはRAMが8GBから12GBに増量されるという。

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