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国内最大級のRORO船や港の管制業務を見学 子どもたちが千葉港でプロの仕事に触れる

マイナビニュース / 2024年8月16日 16時24分

画像提供:マイナビニュース

千葉みなとエリアの海辺の魅力を体験できる夏の祭典「千葉港まつり」の恒例コンテンツ「港湾施設見学会」が7月27日に開催された。

港湾施設の見学を通じて、子どもたちに海の大切さや港の重要性について理解を深めてもらうために企画されている本イベント。抽選で選ばれた一般参加者らとともに、RORO船と千葉港信号所を見学した。
○■40名の定員に250人以上が応募、港湾施設の見学ツアー

千葉港は、2万4800ヘクタールという日本一広域な港湾区域を持つ港。北は市川市から南は袖ケ浦市まで6市にまたがり海岸線延長約133キロメートルに及び、全国に18港ある国際拠点港湾のひとつに指定されている。1954年に開港して以来、京葉工業地帯の重要な物流拠点として成長を続け、その取り扱い貨物量も名古屋に次いで全国第2位となっている。

貸切バスで港湾施設を巡る見学ツアーは、近隣の自治体の小中学生と保護者を対象に開催され、例年、公式サイトのほか近隣の自治体の広報誌などで一般参加者を募集する。
船や港での仕事に触れてもらうことが目的で、過去には冷凍倉庫の施設見学なども行われていたが、今年は出洲ふ頭B岸壁に着岸中のRORO船「第六はる丸」に乗船し、その船内や荷役作業を見学。その後、千葉港信号所で港の管制業務を見学した。RORO船と信号所の見学は昨年に続き2回目となり、今年は40名の定員に250人以上の応募があったという。

RORO船はローリングオン・ローリングオフ型船舶の略称で、貨物を積んだシャーシや完成車といった貨物を自走で積み下ろしする方式が特徴の船。一般の船のようにクレーンで貨物を積み下ろしする必要がなく、効率的な荷役作業を行うことができる。

長距離を大量輸送するため大型船が多いこともRORO船の特徴で、2021年9月に就航した「第六はる丸」は、全長179.90メートル。トレーラーシャーシ約160台、乗用車約250台を乗せられる国内最大級のRORO船だ。
大王海運では「第六はる丸」を含めて3隻のRORO船で、千葉港、堺泉北港(大阪府)、宇野港(岡山県)、三島川之江港(愛媛県)の4港を週2往復で結ぶ航路を運行している。
○■車両の積み込み作業のデモも実施

陸上輸送と海上輸送を利用して目的地へ貨物を届けるシャーシリレー方式によって、集荷から配送までの一貫輸送が可能なRORO船。
長距離ドライバーの省力化のほか、災害時に道路や鉄道といった交通網が寸断されてしまった際のBCP(事業継続計画)対策としても注目されている。また、陸上トラック輸送と比較し、CO2排出量を約5分の1以下に削減できることもRORO船による海上輸送のメリットだという。

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