熱中症? コロナ? 夏風邪? 医師に聞いた夏の体調不良の見分け方と対処法
マイナビニュース / 2024年8月10日 10時30分
●夏に多い体調不良の特徴
猛暑日が続き、熱中症への注意が呼びかけられています。最近ではコロナも流行していますが、頭痛や発熱といった症状は熱中症や夏風邪とも共通していて見分けるのは難しいもの。そこで青山メディカルクリニック院長の松澤 宗範先生に夏の体調不良の特徴や対処法についてお伺いしました。
■夏は体調を崩しやすい季節
――夏の体調不良として多い症状にはどのようなものがあるのでしょうか
松澤宗範先生:夏の体調不良にはさまざまな症状が見られますが、特に発熱、疲労、睡眠不足、食欲不振、胃腸の不調、頭痛、動悸・息切れ、めまいや立ちくらみなどが特徴的です。猛暑の中、屋内外の温度差が大きい環境を行き来することで自律神経が乱れ、循環器や消化器、呼吸器など全身の臓器に影響を及ぼします。このため、体が適切に機能しなくなり、体調不良が引き起こされます。
――なぜ夏は体調を崩しやすくなるのでしょうか
松澤宗範先生:夏の暑さは睡眠にも影響を与えます。暑くて眠れず、睡眠不足に陥ることで日中の疲労が回復できず、体調が悪化しやすくなります。睡眠不足は免疫力の低下にもつながり、さらに体調を崩しやすくなります。
冷たい食べ物や飲み物を摂り過ぎることも、夏特有の体調不良の原因となります。冷たいものを多く摂取すると胃腸が冷え、消化器の機能が低下して下痢を引き起こすことがあります。消化器の機能が低下することで、必要なエネルギーやビタミンが不足し、全身のだるさや疲労感が顕著になります。
また、水分や塩分の不足による脱水も夏には起こりやすいです。長時間の直射日光や暑さの中での運動によって過剰に汗をかくと、体の水分とともに塩分やミネラルも失われ、脱水状態になります。脱水が進むと頭痛やめまい、立ちくらみが起こることがあります。これらは熱中症の症状の一つであり、特に高齢者や子供、肥満の人、持病のある人はリスクが高いため注意が必要です。
■熱中症、コロナ、夏風邪の症状の特徴
――熱中症、コロナ、夏風邪のそれぞれの症状の特徴を教えてください
松澤宗範先生:夏に多い体調不良として、熱中症、コロナウイルス感染症、夏風邪の症状の特徴を理解することが重要です。
○■熱中症
熱中症は、高温環境において体温が急激に上昇し、体温調節がうまく機能しなくなることが特徴です。通常、人体は発汗や血流の調整によって体温を一定に保つ仕組みを持っていますが、極端な暑さや湿度の中ではこれらの調整機能が追いつかなくなることがあります。
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