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熱中症? コロナ? 夏風邪? 医師に聞いた夏の体調不良の見分け方と対処法

マイナビニュース / 2024年8月10日 10時30分

その結果、体温が42℃を超えるような高体温が持続し、体内の機能が正常に働かなくなります。この状態が続くと、強い喉の渇きや意識障害、めまい、吐き気、筋肉のけいれんといった深刻な症状が現れます。体が適切に冷却されないまま放置されると、臓器不全や脳障害などの重大な合併症を引き起こすリスクがあります。

また、熱中症は体力のある若年層だけでなく、高齢者や子供、持病のある人にとっても非常に危険です。これらの人々は体温調節機能が弱いため、より早く深刻な症状に陥る可能性があります。
○■コロナウイルス感染症

コロナウイルス感染症の主な症状には、発熱、強い倦怠感、持続する咳、のどの痛み、鼻水、味覚・嗅覚障害などがあります。これらの症状は、一般的な風邪やインフルエンザの症状と非常によく似ていますが、特に味覚・嗅覚障害が特徴的です。多くの患者は、食べ物の味が感じられなくなったり、匂いが分からなくなったりします。この特徴は、他の呼吸器感染症とは異なるため、診断の一助となります。

初期症状としては、発熱が見られることが多く、日常的な活動を行うのが困難になるほどの疲労感を感じることがあります。持続する咳は、ウイルスが呼吸器系に感染し、炎症を引き起こしていることを示しており、しばしば乾いた咳が特徴です。

症状が重篤化して呼吸困難を引き起こすこともあります。これは、肺に炎症が広がり、肺胞に液体がたまり、酸素の交換がうまくいかなくなるためです。呼吸困難は、肺炎や急性呼吸窮迫症候群の兆候であり、緊急の医療介入が必要です。高齢者や基礎疾患を持つ人は、これらの重症化リスクが高いため、特に注意が必要です。

また、コロナウイルス感染症は、感染者の一部に長期間にわたる後遺症を引き起こすことも報告されています。これには、長引く倦怠感、集中力の低下、息切れ、関節痛などが含まれます。これらの後遺症は、日常生活の質を大きく低下させる可能性があり、回復後も医療やリハビリが必要となるケースがあります。
○■夏風邪

夏風邪は、高温多湿を好むアデノウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルスなどによって引き起こされることが多いです。夏風邪の特徴的な症状として、体温の変動があります。通常、体温が42℃を超えることはありませんが、1日の中で体温が上がったり下がったりします。

加えて、その他の症状としては、喉の痛み、鼻水や鼻づまりも一般的な症状であり、軽い咳も夏風邪の症状の一つです。倦怠感もよく見られる症状であり、体全体がだるく、疲れやすくなります。また、消化器系の症状も見られることがあり、腹痛や下痢が発生することがあります。これは、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスが腸管に感染することで生じる症状です。

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