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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第14回 列の結合と分割、サフィックスの追加

マイナビニュース / 2024年8月12日 11時0分

このように同じコマンドが「変換」タブと「列の追加」タブの両方に用意されているケースもある。それぞれの違いは、以下のように認識しておけばよい。

◆「変換」タブ
・選択した列のデータを加工後のデータに置き換える

◆「列の追加」タブ
・選択した列のデータはそのまま維持される
・加工したデータで「新しい列」を追加する
区切り記号による列の分割

続いては、「1つの列」を「複数の列」に分割するときの操作手順を解説していこう。こちらは、状況に応じて分割方法を検討する必要がある。

まずは、「区切り記号」をもとにデータを分割する方法だ。この方法は、「スペース」や「ハイフン」などの特定の記号を基準にデータを分割する、と考えればよい。

今度は「氏名」の列を「姓」と「名」に分割してみよう。以下の図に示した例の場合、姓と名の間に「半角スペース」が挿入されているので、これを基準に列(データ)を分割すればよい。「氏名」の列を選択し、「ホーム」タブにある「列の分割」→「区切り記号による分割」を選択する。

区切り記号に「スペース」を指定し、分割方法を選択する。今回の例の場合、各データに「スペース」の文字は1個しか含まれていないので、どの分割方法を選択しても同じ結果になる。

「OK」ボタンをクリックすると、「スペース」の部分でデータが分割され、氏名のデータを「姓」と「名」に分けた2列のデータとして扱えるようになる。

この工程は「区切り記号による列の分割」という名前のステップで記録され、その直後に各列のデータ型を自動判別する「変更された型」のステップが追加される仕様になっている。

なお、分割後の列名は、元の列名をもとに「氏名.1」や「氏名.2」のように自動命名される。これらの列名を変更したいときは、列名の部分をダブルクリックして、好きな列名を入力すればよい。
文字数による列の分割

次は、「文字数」を指定して列(データ)を分割する方法を紹介する。以下の図は、ある部活の名簿データを「Power Query エディター」に取得した例だ。このデータ表にある「クラス」を「年」と「組」に分割してみよう。

この場合、「★年」の部分が必ず2文字になるので「文字数」でデータを分割することが可能だ。「クラス」の列を選択し、「列の分割」→「文字数による分割」を選択する。

文字数に「2」を指定し、分割方法を選択する。今回の例では「最初の2文字」を基準にデータを分割するので「できるだけ左側で1回」を選択すればよい。なお、「繰り返し」を選択すると、N文字ずつ繰り返してデータが分割されるため、分割後の列数が3列以上になってしまうケースもある。

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