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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第14回 列の結合と分割、サフィックスの追加

マイナビニュース / 2024年8月12日 11時0分

「OK」ボタンをクリックすると、データが「最初の2文字」と「それ以降」に分割される。ただし、分割後の左側の列は「★年」というデータになっていない。

これは、分割後に自動追加される「変更された型」のステップにより、左側の列が「日付」と判別されてしまったことが原因だ。たとえば、「1年」は「2001年」、「2年」は「2002年」の日付データと判断されてしまった訳だ。これを「★年」のデータにするには、データ型を「テキスト」に変更してあげる必要がある。

このように、分割後の列の「データ型」が適切に判別されないケースもある。たいていの場合、データ型は正しく自動判別されるが、絶対とは言い切れないので、念のため注意しておく必要があるだろう。
サフィックスの追加が必要な列の分割

最後に、「サフィックスの追加」が必要な列の分割について紹介しておこう。以下の図は、ある企業の社員名簿を「Power Query エディター」に取得した例だ。それぞれの所属は「▲▲支社△△部」のように続けて記述されている。これを「▲▲支社」(または東京本社)と「△△部」に分割してみよう。

この場合は、「社」の文字を基準にデータを分割できると考えられる。実際に試してみよう。「所属」の列を選択し、「列の分割」→「区切り記号による列の分割」を選択する。

続いて、分割方法を指定する。「社」のように“特定の文字”で分割したい場合は「カスタム」を選択し、その下に「区切り用の文字」を入力すればよい。

「社」の前後でデータが2列に分割される。ただし、区切り文字に指定した「社」の文字は削除されてしまうため、左側の列が「東京本」や「名古屋支」といったデータになってしまう……、という不具合が発生する。

このような場合は、「社」の文字を後から補完してあげればよい。この処理に利用できるのが「サフィックスの追加」だ。左側の列を選択し、「変換」タブにある「書式」→「サフィックスの追加」を選択する。

「サフィックスの追加」は、データの末尾に“好きな文字”を追加できる機能となる。今回の例の場合、「社」の文字を指定して「OK」ボタンをクリックすればよい。

各データの末尾に「社」の文字が追加され、「東京本社」や「名古屋支社」のようにデータを修正することが可能となる。

このように「区切り記号による列の分割」は、区切り文字を削除した形でデータを分割する仕様になっている。このため、後から「区切り文字」を補完してあげる工程が必要になるケースもある。任意の文字でデータを分割するテクニックとして、覚えておくと役に立つだろう。

なお、「書式」コマンドにある「プレフィックスの追加」は、データの先頭に“好きな文字”を追加できる機能となる。こちらも色々な場面で活用できるので、あわせて覚えておくとよい。
(相澤裕介)



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