1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

【決算深読み】バルミューダの上期決算、大苦戦から「最速で黒字化」目指した進捗確認

マイナビニュース / 2024年8月9日 17時54分

画像提供:マイナビニュース

バルミューダは8月8日、2024年度上期(2024年1月~6月)業績を発表した。

売上高は前年同期比10.2%増の63億3000万円、営業利益が前年同期のマイナス6億9500万円の赤字から、6億400万円改善したものの、マイナス9100万円の赤字。経常利益は前年同期のマイナス5億9700万円の赤字から、3300万円の黒字に転換。当期純利益は前年同期のマイナス13億8500万円の赤字から、3100万円と黒字化した。

バルミューダの寺尾玄社長は、「収益性改善の各種施策が有効に働き、半期としては、2年ぶりに黒字化した。売上高は、地域別では海外、製品カテゴリー別ではキッチン関連が増加した。営業利益では、収益性改善とともに、為替予約の評価差益などによるプラス効果もあった。バルミューダにとって、最も重要な指標と位置づけている売上総利益率は前年同期の29.9%から、0.5ポイント改善し、30.4%となった。平均為替レートが前年同期には1ドル135円だったが、今期は152円というなかで、同等の売上総利益率を達成している。モノづくりにおいて、部品レベルでのコストダウン、物流の工夫などが効いている」と総括した。

キッチン製品と海外事業の好調が支える

第2四半期(2024年4月~6月)は、売上高が39億7000万円、営業利益が1億4500万円、経常利益が1億9300万円、当期純利益が1億9200万円となり、「第2四半期はさらに円安が進み、1ドル156円という厳しい為替レートのなかでも、すべての利益項目で黒字化している」と、収益性改善施策の手応えを強調した。既存商品における利幅の改善、新製品の投入も黒字化に貢献したという。

また、2022年度期末には多くの在庫を持っていたものが、現時点では売上規模に応じて適正な在庫水準になっているほか、人員数の適正化にも成果があがっていることも示してみせた。

寺尾社長が、「最も数字が良かった」とする2020年度には、通期125億円の売上高に対して、130人の社員であったのに対して、2024年度は128億円の売上見通しに対して、現在129人の社員数となっている。

「期末に向けては、在庫のスリム化をさらに進めることになる。また、人員数の適正化はほぼ完了したと判断しており、第2四半期からは、新たな採用活動を始めている。健康的な身体で、事業を運営できている」と自己評価した。自己資本比率も2024年6月末時点で65.8%に改善している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください