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Ryzen 9 9950X & Ryzen 9 9900Xを試す - Ryzen 9000シリーズ全モデルでZen 5を改めて詳細評価

マイナビニュース / 2024年8月14日 22時0分

Procyon v2.8.1207
UL Benchmarks
https://benchmarks.ul.com/procyon

全体の結果(グラフ11)をみると、まず思うのが「妙にCore i9-14900Kの数字が暴れている」である。Officeの結果(グラフ12)を見るとそれが顕著である。別にエラーを吐いて止まったりBSODに陥ったりしている訳ではないので、壊れかけているという訳では無いと思う。なのに妙にExcelやPowerPointのスコアが低く、逆にOutlookは飛び抜けた数字を出すなど、ちょっと不思議な振る舞いである。スコアそのものもOutlook以外Core i5-14600Kに劣っているというのはどうしたものか。ただ同様にRyzen 9 7950Xも妙に暴れてる(WordとPowerpointのスコアの低さはちょっと理解できない)あたり、Procyonの問題なのかもしれない。さっさとProcyonをバージョンアップすべきだったか。

話をRyzen 9 9900X/9950Xに移すと、これはまぁ順当というか、理解できる結果になっている。Excelも最高速だし、Wordも悪くない。PowerPointも最高速ではないにせよ結構高いスコアだし、Outlookも4000程度を確保できている。この手のアプリケーションではRyzen 9 9900Xと9950Xの間に大きな差は無いわけで、9900Xあたりでも十分快適であろう。

一方AI Inferenceの方だがグラフ13を見ても訳わかめなのでグラフ14で比較してみる。こうなるとRyzen 9000系の性能の高さは一目瞭然である。Ryzen 5 9600X/Ryzen 7 9700Xの比較の時も顕著ではあったが、Ryzen 9 9900XなどRyzen 5 7600Xのほぼ3倍近い性能を出すシーンもあるなど、その性能向上ぶりは著しい。Ryzen 9 7950XよりもRyzen 9 9900Xの方が性能が上、というあたりが特徴的であって、コアそのものの性能向上の度合いが良く判る。惜しむらくは、こうした処理を普通に多用する、というシーンが考えにくいことだろうか。
○◆GeekBench ML 0.60(グラフ15~18)

GeekBench ML 0.60
Primate Labs Inc.
https://www.geekbench.com/ml/

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