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再評価のビッグウェーブが来ているハーフサイズカメラを買った。オリンパスの名機『PEN D3』

マイナビニュース / 2024年8月18日 7時30分

実を言うと、ハーフサイズカメラを狙っていた僕も当初、『PENTAX17』を最有力候補として検討していた。
だけど結構なお値段なので衝動買いはせず、実機をしっかりいじってから決めようと思っていたのだ。

○■頬擦りしたくなるほど愛おしき『PEN D3』の、カメラとしての実力は

しかし、発売直後にこのカメラを手に入れたアーリーアダプターたちのレビューをネットで見るうち、考えが変わった。
『PENTAX17』は確かに、現代的でとても優れたハーフサイズカメラのようだ。
写りの良さは抜群だし、使い勝手も悪くなさそう。デザインは、カメラ好きのツボをよく押さえていて非常にカッコいい。

でも、10万円って。
そもそもハーフサイズというのはかつて、オモチャとは言わないけどせいぜいサブ機扱いのカメラだったので、感覚的には2〜3万、高くても5万円くらいのものなんじゃないの? と僕は心の奥で思っているのだ。
そしてさらによく考え、出した結論は「それなら手頃な価格で取引されている中古の名機の方が良くね?」というものだったのである。

そんな心揺れるおっさんの手元にやってきたオリンパス『PEN D3』はとにかく可愛いやつだった。
全盛期のハーフサイズカメラは、そのコンパクトなサイズ感と優しい操作性から、“女性向け”と位置付けられてきた。
そのためデザインはどことなくソフトで美しく、手に持って眺めているだけで、なんだか頬擦りしたくなるほど愛おしい。

でもいつまでも頬擦りばかりしてられないので、36枚撮りカラーフィルム(ハーフサイズなので72枚撮れる)を装填し、試し撮りを開始した。以下に作例をいくつか掲載しておくので見ていただきたい。
自分的には満足いく、なかなか味わい深い写真が撮れたと思う。

僕がこのカメラを選んだ最大の決め手は、F1.7という極めて明るいZuikoレンズを搭載していることだ。
真夏の自然光では露出オーバーになってしまうので、今回の作例は絞り込んだ写真が多いが、この高性能レンズのポテンシャルを生かし、これからどんな写真が撮れるのかと考えると楽しみで仕方がない。

最初のワンロールを撮り切るのには、結構な時間がかかった。
メモ代わりにパチパチ撮りまくるスマホカメラと違い、「この瞬間」と思ったときだけシャッターを切るフィルムカメラの72枚は十分な量なのだ。

そしてハーフサイズのもっとも面白い点は、カメラを普通に構えると縦位置の写真が撮れるところだろう。
昔は不思議に感じたが、スマホカメラに慣れたせいか、むしろ今はあまり違和感がない。
ハーフサイズカメラでも縦に構えれば横位置写真になるが、敢えて縦で構図を考えるのは楽しいし、縦位置写真はスマホでの閲覧やSNSなどへのアップにも向いている。

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