【イベントレポート】“高専の練習船”で一泊二日の船旅!「船がもっと好きになった」と子どもも大満足
マイナビニュース / 2024年8月16日 16時20分
○【14:00〜】いよいよ出港!
さぁ、いよいよ出港〜! 最初は緊張気味だった参加者のテンションも一気に跳ね上がる。ここで何より驚いたのは、大島丸の静粛性である。
一般的な船だと、波以外にもエンジン音やそれに伴う振動を感じるが、昨年デビューしたばかりの四代目・大島丸はディーゼル発電機を用いた最新の電気推進船なので、雑音や振動はゼロ。まさにEV車さながらの静けさである。いや〜、感動!
しばらくすると関門海峡を跨ぐ関門橋が見えてきた! そしてそのまま……
関門橋の下を……
スイ〜ッと通過! ヤバい、早くも“ダイナミックな体験してる感”がハンパじゃない!
せっかくなので関門橋をバックに記念撮影。逆光も気にせずパチリ!
○【15:00〜】非常時を想定した「総員退船部署操練」!
海上にいる以上、ひたすらハシャいでいるわけにもいかない。ということで、非常時に備えて「総員退船部署操練」、すなわち避難訓練を実施。大島商船高専で教鞭を執る一等機関士の山口伸弥さん、一等航海士の浦田数馬さんから直々にライフジャケットの付け方などを学ぶ。
「暑いしキツイ!」「苦しい〜!」と感想を口々にする子どもたち。いざというときは船から海に飛び込まなければならないが、このライフジャケットの分厚さが鞭打ち防止の役割も果たすようだ。
学生ホールに戻ったらおやつタイム! みんなに配られたのは救難食料の固形ビスケットと救命水のセットだ。
「美味しい!」という声は残念ながら最後まで上がらず。「ちんすこうに似てる。口の中のすべての水分が持っていかれる」という感想が的を射ていた。実際に救難した際は、これが1日4回、1回につき1枚配布されるという。味はさておき、すごく貴重な経験である。
○【15:30〜】船内見学!
おやつで小腹を満たしたあとは船内見学へ。まずは航海士の職場である「ブリッジ」(操船を指示する操舵室)へ。おお〜、すごい。ドラマや映画でしか見たことない……。
「ブリッジは窓が一番多い部屋で、航海士はここで望遠鏡やレーダーを使って周りの状況を見ることが仕事です。自動運転だから設定した方向にまっすぐ進むようになっていますが、ここで指示を出して舵を動かしたり、プロペラスクリューを回して前進させたり、逆回転にして後進させたりしています」(浦田一等航海士)
レーダーには周囲の船の位置情報が映し出されている。どの船がどこの国の船で何を運んでいるのか、といった詳細情報まで一覧できるようになっているらしい。スゴい……。
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