1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

どこでもサイエンス 第290回 爆発しそうな星

マイナビニュース / 2024年8月21日 17時27分

画像提供:マイナビニュース

星の中には、爆発するものがあります。小規模な爆発は太陽でも起こっており、強い爆発だと地球に届く“爆風”が、激しいオーロラを引き起こすこともあります。が、そんなものではない、星全体の明るさがケタ違いにあがるのが、新星であり超新星です。新星は明るさが1万~10万倍に、超新星は数10万倍~数千万倍にもなり、銀河全体に匹敵する明るさになることすらあります。今回は、爆発しそうな星について語ります。

“爆発”。目の前で起こるとヤバイのですが、安全圏からながめるのは楽しいですな。それを芸術まで赤めたのが打ち上げ花火です。まあ、SF映画などでも爆発を楽しんでいる私たちがいます。また、最近では安全面から控えめになっておりますが、学校の授業でも赤爆といった爆発実験は生徒の心をつかむのにつかわれていました。今でも、爆鳴や水素爆発などのデモンストレーションは色々事故を起こさない工夫されながら行われています。

また、爆発によるエネルギー放出を巧み使っているのがガソリンやディーゼルエンジンですな。これはこの連載の第204回で紹介しています。今読み返してみると、なかなか浅くてよい記事でございます。才能あったな私(過去形)。

は! 星の爆発の話でした。星、恒星は太陽に代表されるように非常に巨大で、莫大なエネルギーをはなっています。太陽に接近するとその熱さで、宇宙探査機などは蒸発してしまいますし、直径数キロという巨大な天体である彗星はしばしば太陽熱で崩壊する様子が観測されます。星の代表格である太陽が出しているエネルギーは、3×1026Wなのですが、ケタが多すぎて、なんというか検討もつきませんな。

とりあえず、地球は太陽から1億5000万kmも離れているのですが、太陽によって昼間は非常に明るいですな。太陽の明るさは、メガランプマガジンさんによると日向で照度10万ルクス。直接日差しが入らない部屋の北側で1000ルクスくらい。JISの照明基準では、学校の教室で300ルクス、オフィスで750ルクスだそうです。

光源から10倍遠ざかると明るさは10の2乗で、100分の1になりますので、地球より太陽から10倍遠い土星でも日向なら1000ルクスで、オフィス内より明るいくらいなんですな。

ちなみに冥王星は40倍遠いので、1600分の1。それでも60ルクスくらい。家の居間程度の明るさで、寒さはともかく十分明るいくらいです。そうなのか(計算してはじめて知った)。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください