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シェリー樽の魔術師レイチェル・バリー氏が手掛ける新装スコッチウイスキー「グレンドロナック」をテイスティング

マイナビニュース / 2024年8月23日 16時15分

「蒸留所は渓谷に囲まれ、ブラックベリーの谷と言われています。子どものころはブラックベリーがなくなるまで食べていたものです。スコットランドで最も肥沃な土地が広がっており、色々なお城も点在し、すばらしい景観を持っています」(バリー氏)

バリー氏はエジンバラの本社で働きながら、年間で5,000樽ものチェックをしているそう。蒸留してすぐのニューポットと呼ばれる透明な原酒もすべてテイスティングしているといい、「グレンドロナック」の味を統括するマスターブレンダーなのだ。

2019年には映画「キングスマン」とタイアップした「グレンドロナック キングスマンエディション」をリリース。2021年には50年熟成の「グレンドロナック」をリリースするなど、話題を集めている。2023年からは蒸留所とウェアハウスを拡大する作業がスタート。ビジターセンターにも大きな投資を続けており、2026年にはすばらしい体験が得られる施設が完成するとのこと。

蒸留所の周りは品質の高い大麦の産地として知られており、もちろん「グレンドロナック」もここの大麦を使って作られている。発酵槽は創業当時と同じく、スコットランド産のカラマツ製。蒸留を行うポットスチルはユニークなサックス型をしている。このポットスチルのおかげで、表情豊かなスピリッツができるそう。

「蒸留された液体をカットし、良い部分だけを取り出しています。オレンジやベリー、チョコレートやレザー、そして微かなタバコの香りを持ったウイスキーとなっています。私はこの中にお茶のような香りも感じます」(バリー氏)

○テイスティング&ペアリング

「グレンドロナック12年」「グレンドロナック15年」「グレンドロナック18年」のテイスティングとフードペアリングも行われた。ウイスキー文化研究所代表の土屋守氏も登壇しし、土屋氏はハイランド・ディスティラーズ社から「世界のウイスキーライター5人」の一人に選ばれているウイスキー評論家だ。

「グレンドロナック」のフレーバーは4つの要素を抱えている。濃い色の果実、オレンジ、ブラックベリーなどの香り、スパイスやダークチョコレート、ワインを思わせるエレガントなトップノート、土っぽいタバコとレザー、そしてスムースな口当たりとレーズンや煮込んだフルーツのような豊かな味わい――。これらは「グレンドロナック」のハウス・スタイルであり、バリー氏はこれら要素のバランスを取る、オーケストラの指揮者のような立場にあるという。

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