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シェリー樽の魔術師レイチェル・バリー氏が手掛ける新装スコッチウイスキー「グレンドロナック」をテイスティング

マイナビニュース / 2024年8月23日 16時15分

「グレンドロナック12年」と合わせるのはマンディアン。フルーツやチョコレート、干しレーズンのアロマやシルキーなオレンジの味わいにマッチし、とても美味しい。バリー氏はチョコレートと合わせることで、フレーバーのクレッシェンドが高まっていくと表現した。

この「グレンドロナック12年」はペドロヒメネスとオロロソのシェリー樽を両方使っているが、土屋氏から割合に関して質問が飛んだ。バリー氏は「シークレット!」と笑ったものの、結局はペドロヒメネスが65%~75%の間だと教えてくれた。12年の黒い果実感はペドロヒメネスによるものなのだろう。

「12年はアルコール度数が43%なのでボディもあるし、アロマがスイート。このベリー系フルーツのバランスもすごく良くて、多分レイチェルさんが考えるグレンドロナックのハウス・スタイルがこれなんだな、ということがわかりますね」(土屋氏)

12年はデイリーで楽しんでほしいという。もちろんストレートでもいけるが、ハイボールにしても美味しい。甘みが凝縮されているイメージがあるので、カクテルのロブ・ロイにもぴったりだった。

続いて「グレンドロナック15年」と合わせるのは、トリュフ&マッシュルームアランチーニ。マラスキーノ・チェリーやクルミリキュールといったアロマと、ハチミツをかけたアプリコット、熟したイチジクという味わいと絶妙にマッチ。うまみの相乗効果が生まれ、ストレートながら食中酒としても食材の魅力を際立たせていた。

作り方は12年物と同じだが、15年のほうがより洗練されたイメージがある。アルコール度数は46%と高め。15年物は食中・食後に楽しんでいるとバリー氏。

「とても洗練されており、日本の皆さまの味覚にはぴったりなのではないでしょうか。お茶のような感じもして、とてもシルキーです。マラスキーノチェリーやダークチョコレートのような甘みを感じますが、信じられないほどエレガントな後味です。そして、緑茶の味も少しします」(バリー氏)

「15年はとても長い余韻があります。レイチェルさんは日本のお茶のようだと言っていますが、お茶の旨み成分のようなところを感じ取っているのだと思います」(土屋氏)

最後に「グレンドロナック18年」と合わせるのは、ローストビーフ&タルタルゴリゴンゾーラ。18年はオロロソのシェリー樽だけで熟成させており、15年よりもさらにフルボディでしっかりとした味わい。

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