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工藤寛顕のいいものブックマーク 第7回 その紫、恥じらう乙女の如し(ACTIVO P1 + qdc SUPERIOR Rondo Purple)

マイナビニュース / 2024年8月25日 23時0分

それでは、P1とSUPERIORを組み合わせて試聴してみましょう!

まずはもちろん、神谷奈緒さんの「2nd SIDE」から。一聴してすぐに感じられるのは、弾力のあるローの重みの気持ちよさ。しっかりと主張感があり、低域に強みがあるイヤホンである一方、他の帯域をあまりマスキングしていないのが好印象です。中高域の細やかな音にも意識を向けるとしっかり楽しめる感じ。ボーカルも近く、質感が丁寧に描かれています。細かいニュアンスも楽しめるので、歌ものにもバッチリ向いている印象です。

お次はTriad Primusによる「Trancing Pulse」。音場感(音の響きの広さや立体感)もなかなかの広さで、窮屈には感じません。その一方で細かい音も楽しめるダイレクトさがあり、4つ打ちのアタック感がやはり気持ちよく、シンセリードも立っていてキレがあります。音数の多い賑やかなトラックもゴチャっとせずにしっかり描写してくれる再生能力を感じました。

何より、3人のボーカルが重なったユニゾンが綺麗! ボーカルの人数感がハッキリと把握できて、かつ調和を楽しめるバランス感。アイマスに限らず、多人数で歌唱するコンテンツというのは何かと多いものですから、お気に入りの曲をあれもこれもと試したくなっちゃうかもしれません。

また、P1は4.4mm5極プラグでのバランス接続にも対応しているということで、手持ちのイヤホンをいくつか接続してみましょう。ソニー「IER-Z1R」のような少し音量を取りにくいイヤホンでも、過不足なくしっかりドライブしてくれるような十分なパワーを感じました。

高感度なCampfire Audio「ANDROMEDA」などの機種でもノイズを感じづらく、カスタムIEMなどにも合わせやすそうです。バランス接続ならではの優れた解像感や分離の良さも申し分なく、バランス接続デビューしてみたい、という方へもバッチリオススメできます。そして、今後さらに高級なイヤホンを試したくなっても長く愛用できるでしょう。

DAPであるP1そのものの音質傾向としては、聴きやすいクリアな音作りにまとまっていつつ、あえていうならややウォームめで、ほんの少し低域が持ち上がっているかな? と感じる程度。極端な色付けはないので、イヤホンとの相性の良し悪しも生じにくいオールラウンダーな仕上がりだと思います。
○長く愛用できるポテンシャルを秘めたセット

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