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NIBIOHNと大阪国際がんセンター、日本IBMが対話型疾患説明生成AIの運用開始

マイナビニュース / 2024年8月27日 6時0分

日本IBM 執行役員の金子達哉氏はAIシステムについて「信頼性、網羅性に加え、乳腺・内分泌外科、主任教授をはじめ生成AIが導き出す回答などをすべてレビューしてもらい、領域のエキスパート監修の生成AIを実装している」と正確性も担保している点を強調した。

患者は受診前にQRコードからWebブラウザにアクセスし、診療前の自由なタイミングで疾患の説明動画の視聴や、疑問点をチャットボットにキーボードや音声で入力して生成AIと対話形式で質問することで、疾患と治療に対する理解を深めることができるという。

同AIを利用した患者からは「インターネットに不確実な医療情報が溢れている中で確かな情報が得られることが有益である」「生成AIが、分からないことに『分からない』と回答することに信頼感を持つことができる」などの感想があり、医療従事者側からも「問い合わせ番号との紐付けにより、質問内容を事前に医師が把握できていることが有益である」とのコメントもあったとのこと。
今後の展開

今後、同AIにおいて患者からの質問内容を詳細に分析し、さらなる精度向上を図るほか、同AIと10月に初版のリリースを予定している患者説明・同意取得支援AIを、大阪国際がんセンターを受診する患者の医療情報の網羅的な解析や、特定のがん種においてNIBIOHNの最新技術で解析する「前向き研究」の説明と同意取得を、患者に向けて提供すするため準備を進めている。

また、食道、胃、大腸などを取り扱う「消化管内科」でも、対話型疾患説明生成AIの運用を2025年1月から開始を予定している。

そして、2025年2月には3つの生成AIシステムの展開を予定。1つ目は来院前に入力したWeb問診結果を生成AIが解析し、医師が診察前に患者の状態を把握することで、患者に寄り添った診察を支援する「問診生成AI」、2つ目は看護カンファレンス内容の自動音声入力し看護記録作成を支援し、看護師と患者との電話応対記録を自動作成して電話記録業務を効率化する「看護音声入力生成AI」、3つ目は電子カルテの情報からさまざまな医療文書に必要な項目を選んで、文書の作成を支援する「書類作成・サマリー作成」となる。

今後、三者は生成AIを医療現場に導入し、患者や医療従事者にとって役立つAIサービスを安全に利用できる仕組みを目指す考えだ。
(岩井 健太)



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