1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

立石俊樹、ミュージカル『黒執事』再演への思い 松下優也・古川雄大と“セバスチャンあるある”も

マイナビニュース / 2024年8月28日 11時0分

「信頼関係を結べるのはこの世の中でお互いだけ、2人だけ」ということに本番が始まってから改めて気付かされました。稽古の段階では正直そこまでの強い思いはまだなかったのですが、演じれば演じるほど自分たちを騙したり邪魔をしたりしてくる人がいることを実感して。

最後の2人だけのシーンは、特にそれを強く感じました。シエルはまだ13歳ですが、この世の闇を知ってある意味で達観している部分もあって、セバスチャンはそんなシエルにどこか希望を見出していて、もしいなくなったら虚しさが残るんだろうなと考えていました。

――シエル役の小西詠斗さんとそういった解釈についてお話しされたことはありますか?

直接話したことはないです。ただ、公演中も暇さえあれば一緒に過ごしているので、自然と共有できていたんじゃないかな。お互い分かっていながら敢えて口には出さないこともあるというか、深層心理の部分で「この2人じゃないとダメだ」ということは共有できていた気がします。

――「寄宿学校編」は、「黒執事」全体の中でもややスポ根もの的な雰囲気も感じられるストーリーです。かなり明るくにぎやかな場面が印象的でしたが、舞台上からはどんな風に見えていましたか?

2幕のクリケット大会のシーンは、端から見ていて見応えがありました。寮対抗でそれぞれがバトンを渡しながら繋いでいく場面は、みんなそれぞれのベクトルでエネルギーがすごいですし、特に(前回ハーマン・グリーンヒル役を演じた)田鶴翔吾は毎回熱量がすごくて、1日2公演もあれだけ熱量を出せるのはさすがですよね。クリケットボールの光を打ち合うのも過去の経験も活きているというか。陰と陽のコントラストが強いのは、これまでの「黒執事」にはあまりない要素だったのかなと思います。

――前回の公演ではクレイトンや他の寮生たちとのアドリブシーンにも参加されていました。思い出や裏話があれば教えてください。

当時はまだアドリブに参加する技量がなくて、公演の最初の方は演出の松崎史也さんからも「アドリブは控えめに」という話があり、あまり入らないようにしていました。公演を重ねる中でセバスチャンの人物像が徐々に見えてきて、感覚的にここは入れそうというのが分かってきたので、クレイトン役の古谷大和さんに引っ張ってもらいながら、行けそうなときに参加するようにしていました。

――アドリブはぶっつけ本番なんですか?

別の作品では本番でいきなりやることもありますが、『黒執事』では大和さんから毎回事前に流れを教えてもらっていました。本番前のアップ中に「今日こういう風な切り口で行くんだけど入ってこれそう?」と聞いてくださり、相談して決めていました。大和さんはセバスチャンの役割や立ち位置をしっかり分かってくれているので、「ここはセバスチャンは入らない方が良い」といったアドリブの中でのバランスは、いつも大和さんに判断してもらっていました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください