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オレオやリッツを作っている「モンデリーズ・ジャパン」ってどんな会社? 碇社長に聞くブランド戦略と社風

マイナビニュース / 2024年9月5日 15時25分

「ガムとグミは食べる目的もニーズも異なると考えています。コロナ禍以前は外出先でのエチケットのためにガムを食べていた人が多かったのです。ですから、コロナ禍中は外出の減少とともにエチケットニーズが減りました。ただし、テレワークなどを通じて『集中力を高めたい』という新しいニーズも生まれています。商品の売れ筋もだいぶ変化していますが、“息をすっきりさせたい”という需要は根強いと思いますので、人流の回復とともにニーズも復活していくと考えています」

それを表しているのが、スタンドパウチの高いニーズだ。以前から販売されてきた、いわゆるスティックタイプやボトルタイプよりも、想定以上に消費者から支持されているパッケージだという。また「集中」をキーワードに開発した「クロレッツ ゲームマックス」という商品も発売された。

一方、「リカルデント」は口腔の健康への関心の高まりから、クロレッツとは異なるニーズがある商品だ。その特徴は、日本のガム市場において唯一、虫歯を抑制するCPP-ACPを配合することで特定保健用食品(トクホ)として販売されている製品があること。中には日本歯科医師会の推薦を受けている商品もあり、モンデリーズ・ジャパンも自信を持って送り出している。

○お菓子業界に新しい風を

現在、円安や原材料費・包装資材費の高騰などを受け、食品メーカーはその舵取りが難しい情勢にある。モンデリーズ・ジャパンも値上げは実施しているものの、そのコストを最小化するためにいまさまざまな取り組みを行っているという。

「ガム業界の慣習として、ボトルガムの中に食べ終わったガムを包んで捨てる紙、いわゆる捨て紙を入れてきました。ですが、ちょうど去年、消費者リサーチの結果とサスティナビリティの観点から、“捨て紙を抜く”という意思決定を実施しました。これによって年間8トンほどの紙資源を削減できています。コストを最小化すべくアクションを行うことでコストを圧縮し、可能な限り消費者のみなさまに価格上昇という形でご迷惑をかけないようにしていきたいと思います」

また、モンデリーズ・ジャパンは社内の働き方の改革にも積極的だ。コロナ禍より前の2016年から同社はフリーアドレス化と在宅勤務の取り組みを進めており、社長の碇氏すら他の社員と同じオフィスで席をともにしているという。これもまた、オープンでフラットな社風に繋がっているのだろう。

「ロッカーに荷物を入れてそのままオフィスに行くんですけど、社内に人数が多いときなどは、すごく端の席しかないときとかもあります(笑)」

最後に碇氏は、次のようにメッセージを送る。

「我々はグローバルで愛される商品を日本に提供しているメーカーですので、継続してブランド価値を高めるようなラインアップの強化をしていきたいと思っています。慣習に捕らわれることなく業界に新しい風を吹き込み、商品・働き方の両面から日本社会に対して少しでも貢献できるよう努めますので、モンデリーズ・ジャパンをどうぞよろしくお願いいたします」

加賀章喜 この著者の記事一覧はこちら
(加賀章喜)



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