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20代から高めておきたい投資・資産運用の目利き力 第117回 M&Aでおさえておきたい事業投資の原理原則

マイナビニュース / 2024年9月13日 9時0分

企業が一事業としてサイト運営をしているケースもあれば、個人事業主がほとんど一人で立ち上げて運営しているケースもあります。かなりニッチというか、隙間を突くようなサイトもあり、「こんなニーズがあったのか」と驚くことも多いです。ネット上で目立つには特徴を持たせる必要があるので、自ずとニッチになっていくのかもしれません。アイデア次第で早期に軌道に乗り収益化できるサイトもあり、チャンスは無限にあると思います。

いざサイトを売却しようとなると、会社の売却ではなく事業の売却ということになります。物販やサービスの提供で事業として成り立っているとしても、それがM&A案件として成約するかはわかりません。「黒字だから売却できる」というわけではないので、そこは注意が必要ですね。
○連続起業家のその後とセカンドキャリア

――和家さんが2019年に出版された『M&Aエグジットで連続起業家(シリアルアントレプレナー)になる』でも書かれていますが、サイトや事業、会社を売却して連続起業家になる人も増えていると思います。売却した後、どのような経緯で再度起業するに至るのでしょうか?

和家氏:サイトや事業を売却して、それで得た譲渡金を元手に再度事業投資をし、5年ほどするとまた声がかかることがあります。そういった方は、「今度は事業ではなく、会社を売りたい」となり、その後はアーリーリタイアして海外や地方に移住する方もいらっしゃいますね。

ただ、事業を立ち上げることが好きで、そもそも仕事が好きな人も多いので、リタイア後しばらくするとまた起業するというケースも少なくありません。「また新しい会社をつくりたい」とご相談いただくこともありますし、今度は売り手ではなく買い手としてお手伝いすることもあります。今でいう「連続起業」なのですが、それを自然にやり始めている社長が増えたと感じ、本を出版するに至りました。サイトM&Aの仲介だけでなく、連続起業の応援をしたいと思っています。

――連続起業の場合、もともとやっていた事業と類似する事業を再度始めるのでしょうか?もしくは、全く違う業種ですか?

和家氏:全く変わるケースも多いですね。例えば、インテリアの通販会社を売却し、1~2年ほど海外放浪したときにアフリカに魅力を感じ、アフリカでゲストハウス経営や貿易業を始めた方もいらっしゃいます。

また、サロン(店舗)を売却して化粧品の自社ブランドを立ち上げた方もいらっしゃいますし、メディア事業(お酒の情報サイト)を売却し、お酒の販売事業を始めた方もいらっしゃいます。お酒は地場産業なので地域創生にもつながり、お酒を愉しむ環境をつくるために地域に根差して活動されています。他には、連続起業ではなくエンジェル投資家になる人もいますし、YouTuberになった人もいます。

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