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賃貸でもこだわりたい! 最上級の断熱仕様を施したマンションを見てきた

マイナビニュース / 2024年9月11日 14時30分

ZEHは「Net Zero Energy House」の略で、太陽光発電による電力創出と、省エネルギー設備の導入や外壁などの高断熱仕様により、生活で消費するエネルギーよりも生み出すエネルギーのほうが大きい住宅のこと。平たく言えば光熱費が一切掛からない住宅のことだ。
国は遅くとも2030年度までに、新築住宅のZEH水準適合義務付けを目指している。これは先述の温室効果ガス削減目標にも沿ったものだ。この流れの中、2024年4月には国土交通省の主導で「建築物の省エネ性能表示制度」がスタートしている。緑を基調としたデザインの「省エネ性能ラベル」を、販売・賃貸事業者が広告やパンフレットなどに表示する制度だ。

販売・賃貸事業者が「省エネ性能ラベル」を広告や物件情報サイトなどに表示することで、入居者が建築物を購入・賃貸する際に、物件の省エネ性能を把握・比較できるようにするためのものとなっている。

このラベルを画像で表示する物件情報サイトはすでに増えてきており、今後はどこの情報サイトでも当たり前に見られるようになるだろう。家電に詳しい読者なら、エアコンの省エネ性能表示ラベルに似ていると感じるかもしれない。エアコンは経済産業省の資源エネルギー庁の主導だが、「消費者が情報を把握して比較検討しやすくする」という目的は同様だ。

○冷暖房の稼働が減り、光熱費低減も

話をNEWビューノに戻そう。パナソニック ホームズによれば、NEWビューノへの入居者は冷暖房機器の稼働を減らすことができ、光熱費の低減が見込めるという。月々どのくらいの節約になるのかは季節や環境、生活習慣など複雑な要因によって変わるため一概に言えない。だが「ビューノ」入居者の声として、世帯構成や家賃が同じ住居で1カ月の光熱費が1万円ほども違うケースがあるとの例も紹介している。

冒頭で見学した千駄ヶ谷の5階建マンションも、目に見えづらい部分でこれらの先端技術を導入している。地震に強い重量鉄骨構造を採用しているほか、15センチピッチ工法で細部まで調整しており、建ぺい率は70%、容積率は216%と法規制のギリギリまで空間を活用した設計だ。着工時には東京ゼロエミ住宅の令和6年度基準の情報がなく、水準Aは謳えないものの、現在適合可能かどうか再計算中とのことだった。

見学はできなかったが、オーナーの住む5階は「エアロハスM」を導入し、フロアの全館空調を実現。エアコンの室内機がなくてもどの部屋も同じ室温を保つ。屋上の太陽光パネルもオーナー用で、光熱費を抑える仕組みだ。設計担当者は「オーナーがすぐ近くの神宮球場の花火を屋上で見たいとの要望を掲げていたため、屋上の太陽光パネルは全面ではなく半分ほどの面積に抑えた。オーナーの希望に沿う形で完成できた」と言う。

パナソニック ホームズはオール賃貸のマンションも手掛けているものの、オーナーが最上階に住んで階下を賃貸にする併用住宅を積極的に提案している。オーナーにとっては月々の賃料が得られ、ローンの返済や遺産相続などに活用できるのが利点だ。

貸す人には「将来も資産価値となる賃貸」、借りて住む人には「住み続けたい賃貸」。パナソニックがNEWビューノで目指す、付加価値の高い高級賃貸住宅の姿が見えてきた。都心で資産運営を検討する人や、快適で住心地の良い住居を探す人には注目に値するニュースではないだろうか。
(諸山泰三)



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