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サイボウズ Officeに別れを告げてkintoneに引っ越した清田産業、乗り越えた壁とは

マイナビニュース / 2024年9月13日 11時0分

さらに、使い方が分からないときに起票できる問い合わせ用アプリも作成。「40の要件をすべて満たした最高のシステムを作ることができた。私的には大満足でした」(寺田さん)

しかし、営業社員の反応は冷たかった。問い合わせ用アプリはあまり使用されず、寺田さんへの電話とチャットが殺到した。
甘く見ていた“サイボウズ Officeへの愛”

主なクレームは、「こんなの全然サイボウズ Officeと違う」や「使い方を聞くためにいちいち起票している暇なんてない」といったものだった。

寺田さんは反省した。要件と要件の行間を自分好みで作っていなかったか。問い合わせアプリの起票のハードルは高くなかったか。そして、皆の“サイボウズ Office愛”を甘く見ていなかったか。反省を生かし、SFAのリニューアルに取り組んだ。

社員のサイボウズ Officeへの愛を顧みて、サイボウズ Officeライクなkintoneを目指した。例えば、項目名や並び順、要件と要件の行間をサイボウズ Officeと同じにした。また、サイボウズ Officeに備わっていた「一覧検索機能」をプラグインを導入することでkintoneにも実装。

見た目にもこだわった。kintoneのデザインテーマを安心のサイボウズ Officeカラー(青)に変更。「色を変えただけで営業担当からの評価が一気に変わった。アプリは見た目が100%だということが分かりました」(寺田さん)。

そして、問い合わせアプリの起票ハードルを下げるため、チャットで気軽に問い合わせできるようにした。利用者が記載するのはアプリ名と問い合わせ内容だけだ。

こういった工夫を重ねることで、周囲の反応は優しくなっていったという。営業部門からは「Excelで管理していた時に多かった案件の漏れが減った」「見える化することで案件の引継ぎが楽になった」「会議資料への転機が不要になった」といった声が届いた。

「今後は、いまだにExcelで管理している見積書なども自動化していきたいです。最終目標は、年間8667時間の削減。そして、サイボウズ Officeと同じくらいkintoneのアプリも愛してもらうことです」(寺田さん)
(早川竜太)



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