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kintoneでゼロから始めるノーコード開発 第8回 「ルックアップ」で他のアプリからデータを自動取得する

マイナビニュース / 2024年9月20日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

今回は、他のアプリからデータを自動取得してくれる「ルックアップ」の使い方を紹介していこう。この機能は、「顧客リストから住所や電話番号を取得する」「商品マスタから商品コードや価格を取得する」などの用途に活用することが可能だ。kintoneを運用するにあたって欠かせない機能となるので、必ず使い方を覚えておこう。→連載「kintoneでゼロから始めるノーコード開発」のこれまでの回はこちらを参照。
ルックアップの概要

ルックアップは、他のアプリに登録されているデータを自動取得してくれる機能だ。例えば、「会員名簿」の中から該当するユーザーを検索して、そのユーザーの「住所」と「電話番号」を取得する、などの用途にルックアップを活用できる。

文章だけでは理解しにくいと思うので、具体的な例を示しながら「ルックアップ」の概要を説明していこう。

以下の図は、取引先からの注文内容を記録する「受注伝票」のアプリをkintoneで作成した例だ。「商品名」に適当なキーワードを入力して「Enter」キーを押すと……、

そのキーワードが「商品名」に含まれるデータが一覧表示される。この中から探している商品の「選択」ボタンをクリックすると……、

入力したキーワードが正しい「商品名」に置き換えられ、さらに「入数」や「単価」のデータも自動的に取得される。

このように、適当なキーワードで検索するだけで“該当するデータ”を自動取得してくれる機能が「ルックアップ」となる。

参考までに、自動取得されるデータが登録されているアプリについても紹介しておこう。今回の例では、「商品価格表」というアプリからデータを自動取得するようにルックアップを設定している。

上図を見ながら、“ファイル”のキーワードで検索したときの動作の流れを確認しておこう。

(1)“ファイル”のキーワードでデータを検索する
(2)「商品名」に“ファイル”の文字が含まれるデータが一覧表示される
(3)この中から「ディスクファイル(48枚)」を選択する
(4)「商品名」が「ディスクファイル(48枚)」に置き換わる
(5)さらに、選択した商品の「入数」と「価格」のデータが自動取得される

このように、ルックアップを使うと、該当するデータを自動取得できるようになる。

ルックアップを使用しなかった場合は、「商品名」のデータを正しい名称で入力し、さらに「入数」や「単価」のデータを自分で調べて入力する、という作業を行わなければならない。そのつど商品データを確認しながら入力作業を進めていく必要があるため、それなりに面倒な作業が発生すると考えられる。また、人間が行う作業になるため、データの入力ミスを犯してしまう可能性も否定できない。

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