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中堅芸人からベテランMCへ、金土23時台にアニメ枠集中、クイズ番組また減少…10月改編動向

マイナビニュース / 2024年9月18日 14時11分

後番組は、こちらも東野幸治がMCを務め、Snow Manの渡辺翔太とタッグを組む『この世界は1ダフル』。東野はベテランだが、演出の小宮泰也氏(イースト)は32歳という若手で、フジの中嶋優一編成戦略センター室長兼編成部長は「テレビをどうしても作りたくて、小さい頃から研究に研究を重ねて32歳と思えないほど良質な番組を作られる方です」と期待を述べている。

そうした中で、フジは金曜21時にヒロミとホラン千秋MCの『ザ・共通テン!』をスタート。また、土曜18時30分に放送されている、かまいたち&チョコレートプラネットの『イタズラジャーニー』を終了し、南原清隆らMCの『ネタパレ』が金曜23時台から枠移動する。ヒロミに南原と、ここでも50代のベテランへの信頼がうかがえる。

●「いい時間で」23時台にアニメ枠
昨年の10月改編で、日テレが金曜23時にアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT」(通称・フラアニ)を新設したが、今回の改編ではフジが金曜23時40分にバラエティ『ネタパレ』からアニメ枠に切り替え『ドラゴンボールDAIMA』をスタート。また、テレ朝が土曜23時30分にドラマ枠から切り替え「IMAnimation」枠(第1弾は『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』)を編成する。

テレ東は、引き続き土曜23時にアニメ枠を編成(10月から『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』がスタート)しており、これで金曜・土曜の23時台にアニメ枠がひしめき合うことになる。

フジは、かつて土曜18時30分に長年アニメを編成していたが、中島室長は「せっかくの『ドラゴンボール』の新作ですから、全国ネットがいいとうことで、金曜23時40分にしました。また、この作品を好きな方がご覧いただきやすい枠だと考えております」と説明。

テレ朝の河野太一総合編成部長は「新たなIPの開発が一つのテーマになっておりますので、よりいい時間帯でアニメの枠を設けて、いろいろなビジネス展開を模索していくのが狙いです」と明かしている。
○各局でアニメ専門部署強化の動き

22年にテレ朝が「アニメ・ゲーム事業部」(現アニメ・IP推進部)、23年にTBSが「アニメ映画イベント事業局」、日テレが「スタジオセンター」、そして今年フジが「アニメ事業局」を設置するなど、近年アニメビジネスをめぐる動きが各局で活発化している。

09年に「アニメ局」を他局に先駆けて設置し、アニメビジネスで先行するテレ東の工藤仁巳コンテンツ編成部長は、こうした流れを受け、「もちろんテレビ東京のアニメを見ていただきたいですが、全局的に盛り上がって“テレビでアニメがやっている”と目が向いてくれることのほうがうれしいと思っているので、いい方向に行けばと思っております」と歓迎姿勢を示した。

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