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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第21回 セル範囲からデータを取得し、場所を指定して出力する方法

マイナビニュース / 2024年9月30日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

これまでは「Excelファイル」や「フォルダー」からデータを取得し、「Power Query エディター」でデータ表を加工する方法を紹介してきた。このほかにも、さまざまなデータの取得方法が用意されている。今回は、「セル範囲」からデータを取得する方法、ならびに加工したデータ表の「出力先」を指定する方法を紹介していこう。
1つのExcelファイルだけで完結するパワークエリ

今回は、作業中のExcelファイルに記録されているデータ表(テーブル)を「Power Query エディター」に取得する方法を紹介していこう。あわせて、加工したデータ表の出力先を指定する方法も紹介する。

この方法でパワークエリを利用すると、データの「取得元」と「出力先」が同じExcelファイルになり、1つのExcelファイルで処理を完結させることが可能となる。通常のExcel操作ではなく、「Power Query エディター」に用意されているコマンドを使って編集作業を進めていきたい、といった場合に活用できるので、その大まかな流れを覚えておくとよい。
指定したセル範囲からデータを取得

それでは、具体的な例を示しながら操作手順を紹介していこう。以下の図は、商品の「型番」、「発売日」、「色」、「価格」といった情報をまとめたデータ表だ。このデータ表を「Power Query エディター」に取得してみよう。

表内にあるセルを1つだけ選択し、「データ」タブにある「テーブルまたは範囲から」をクリックする。

データ表の範囲が自動的に認識され、緑色の点線で表示される。これを確認してから「OK」ボタンをクリックする。

先ほどのセル範囲からデータを取得した状態で「Power Query エディター」が起動する。あとは、用途や目的に応じてデータ表を加工していくだけだ。

パワークエリでデータ表を加工

ここでは、現在の「型番」をもとに“新しい型番”を作成しなおす場合を例に、データ表を加工してみよう。“新しい型番”の作成方法は、前回の連載で紹介した内容と同じ。「例からの列」コマンドを使って、「発売日」や「色」の情報も含めるように“新しい型番”を作成した。

その後、“新しい型番”の列名を「型番N」に変更し、古い「型番」の列を削除する。さらに、「色」の列から“カッコの記述”を削除する処理を施した。この処理手順は、以下のようになる。

(1)「カスタム」の列名を「型番N」に変更
(2)古い「型番」の列を削除
(3)「型番N」の列をデータ表の左端へ移動
(4)「色」の列を“(”の文字で分割
   ※列名が「色.1」と「色.2」になる
(5)「色.2」の列を削除
(6)「色.1」の列名を「色」に変更

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