被災地の施設で「防災士育成研修」を実施 ― 防災体験型宿泊施設「KIBOTCHA」を起点に地域活性化を目指す
マイナビニュース / 2024年10月3日 10時0分
NTT ExC(エクシー)パートナーが主催する「防災士育成研修」が、11月14日・15日の2日間、宮城県東松島市の防災体験型宿泊施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」にて開催される。
「防災に関する知識と実践力を身につけた、防災リーダーとなりえる人」に対して日本防災士機構(NPO法人)が認定する資格である「防災士」の育成研修が実施される「KIBOTCHA」は、2011年の東日本大震災によって津波被害を受けた廃校を利用した施設。復興の道を歩み続ける被災地の様子を実際に肌で感じながら防災士の資格を目指すことができるのが大きな特徴となっている。
昨年度に引き続き開催となる「防災士育成研修」。研修地である「KIBOTCHA」と研修を主催するNTT ExCパートナーを繋いだ、NTT東日本 宮城支店 ビジネスイノベーション部 まちづくりコーディネート担当 担当部長の長屋洋平氏は、防災士研修の多くが首都圏にて開催されている現状を踏まえて、「やはり被災地である宮城県で、実際に被災された方々が講師となり、被災された体験などを、被災した施設で語ってもらうことによって、よりリアリティのある研修ができる」と、「KIBOTCHA」で開催することの意義を説明する。
「KIBOTCHA」は、東松島の廃校を利用した防災体験型宿泊施設。同施設を運営する貴凛庁 マネージャーの西舘保宗氏は「100年以上も続いていた学校で、地域の誇りにもなっていた場所だったので、弊社の(代表取締役である)三井が施設を始めた当初は、地域の方とのコミュニケーションが非常に難しかった」と振り返る。しかし、地域の人々と様々な活動をともに取り組んでいく中でコミュケーションを深めて、信頼を勝ち取ってきたという。なお、「KIBOTCHA」は「希望」「防災」「未来(フューチャー)」をあわせたネーミングである。
「防災体験施設である『KIBOTCHA』と『防災士研修』というのは非常にマッチしている」と続ける西舘氏。「実際に被災している場所なので、災害によって実際に何が起こったかを説明しやすいし、共有できる時間もある。その意味でも、ここで防災士研修を行うことは非常に有意義だと思います」と太鼓判を押す。
「以前から『KIBOTCHA』という施設があることは知っていたのですが、当初は地域活性化やまちづくりをしていくうえで、観光の文脈での活用を検討していた」というNTT東日本の長屋氏。「いかにしてこのエリアに人を呼び込むかを考えていく中で、それとは異なる視点で思いついたのが『防災士』。資格を取得する人が、コロナ禍以降、非常に多くなっている中で、この施設で『防災士研修』を行えば、人を呼び込むだけでなく、意味のある研修ができるのではないか」との着想から、「KIBOTCHA」、そしてNTT ExCパートナーに話を持ちかけたと振り返る。
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