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IBMと三菱UFJ、IIJが地銀向け「金融ハイブリッドクラウド・プラットフォーム」

マイナビニュース / 2024年10月2日 18時46分

画像提供:マイナビニュース

日本IBMと三菱UFJ銀行、IIJ(インターネットイニシアティブ)は10月1日、共同で記者説明会を開き、地域金融機関向けに「金融ハイブリッドクラウド・プラットフォーム」の提供を開始すると発表した。IBMは各社と戦略的パートナーシップを締結し、地域金融機関向け共同プラットフォームを同日から提供開始した。なお、すでに地銀システム共同化グループの「じゅうだん会」と「Flight21」が新共同プラットフォームの採用を決定したほか、地銀システム共同化グループの「Chance」も採用を検討している。
地銀システムの「共同化の共同化」に取り組む

日本IBMでは、2022年に発表した「金融次世代勘定系ソリューション」の中で、システムの安心・安全・安定を求める「守り」の領域は基本機能に特化してスリム化し、各金融機関の戦略を具現化する変化の激しい機能やサービスは、開発生産性の高いデジタル領域に再配置することを目指している。デジタル領域では、日本IBMのデジタルサービス・プラットフォーム(DSP)の提供を通じて、金融機関の経営改革・デジタル変革の加速化を図っている。

一方、地域金融機関においても経営改革やデジタル変革の推進が加速しており、地域経済を支える金融機関として「攻め」の経営戦略を展開しつつ、中長期でのシステムの生産性、効率性、経済合理性を高め、投資効率に長けたシステム構造への変革、デジタル変革を必要とする戦略領域への投資に重点をシフトしていくことが求められているという。

そのため、日本IBMでは将来的に地域金融機関に求められる柔軟性と継続性を備えた基盤の提供、および地域金融機関の共同化の枠組みを超えた標準化、共通化、共同化による銀行システム全体の変革を検討してきた。

IBMにおける金融戦略のフレームワークはインターネットバンキングなどの「フロントサービス」、情報系システムの「データサービス」、APIといった連携基盤の「デジタルサービス」、基幹系と基幹分散系の「ビジネスサービス」の4つに区分している。

このうち、ビジネスサービスの基幹系は勘定系システムやリアルタイム連携基盤、基幹分散系は対外系ゲートウェイ、チャネル系ゲートウェイ、融資業務システムをはじめとした外部のシステムをつなぐものを指す。

日本IBM 代表取締役社長の山口明夫氏は「1990年代にビジネスサービスの部分においてアウトソーシングの考え方が登場し、当時のIT企業はアウトソーシングサービスを多く提供していた。そこから時代が進み、金融機関同士で相互のメリットを活かしていくため、共同化の仕組みが出てきた。その一歩先に進んだものとして金融ハイブリッドクラウド・プラットフォームに取り組むことにした」と述べた。

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