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IBMと三菱UFJ、IIJが地銀向け「金融ハイブリッドクラウド・プラットフォーム」

マイナビニュース / 2024年10月2日 18時46分

同社は、三菱UFJ銀行とIIJの戦略的パートナーシップに基づく協力のもと、新しい共同プラットフォームとしてビジネスサービスの基幹系に「メインフレーム共同プラットフォーム」および基幹分散系に「分散基盤共同プラットフォーム」を構築し、DSPを含めた「金融ハイブリッドクラウド・プラットフォーム」として地域金融機関に提供することを決定。

これにより、日本IBMは地域金融機関における既存の地銀システム共同化の枠組みを越えた共同プラットフォームへの移行による「共同化の共同化」を実現し、従来からのシステム安定稼働を維持しながらも、今後の非戦略領域におけるコスト最適化と戦略領域への投資のシフトを推進していく。

新しい共同プラットフォームは、メインフレームや分散系を含むITプラットフォームを、地域金融機関が既存のシステム共同化の枠組みを超え、経営戦略に応じて適材適所かつ選択肢を持って長期にわたり利用できるという。

三菱UFJ銀行は「メインフレーム共同プラットフォーム」を提供

今回の取り組みの中で、三菱UFJ銀行は新会社としてIBM製メインフレームの一括調達・提供を行う「合同会社礎」(いしずえ)を設立し、地域金融機関向けメインフレーム基盤の共同利用を実現する「地域金融機関向けメインフレーム共同プラットフォーム」を提供する。

三菱UFJ銀行 取締役常務執行役員 CIOの越智俊城氏は「日本IBMとは長年にわたり、地銀システム共同化グループであるChanceにおいて協業しており、分散基盤やクラウド化も含めて地銀システムの共同化に向けて将来像をを議論してきた。また、当行でもメインフレームユーザーとしてシステムアーキテクチャの将来像を検討し、銀行システムの中でも特に安定稼働が求められる勘定系システムについては、地域金融機関でも信頼性と耐用性を持つメインフレームの利用を前提としており、クラウドや分散基盤を活用するIBMの戦略は合理性がある」と話す。

同行は日本IBMとの協業により新会社を通じて、堅牢かつ高い可用性と継続性が求められる地域金融機関の勘定系システム向けに、IBMのメインフレーム基盤を他業種との共同利用ではなく、地域金融機関専用の共同プラットフォームとして提供。データセンターは三菱UFJ銀行のデータセンターを利用する。

メインフレーム共同プラットフォームでは、共同化の枠組みを超えるものとしてメインフレーム基盤のハードウェア・ソフトウェアの共同利用を実現し、重要な社会インフラである地域金融機関の勘定系システムの信頼性と継続性の維持、それらを担う人材維持や経済合理性を確保しつつ、地域金融機関の変革を支える土台を構築するとともに、メインフレーム活用をより持続可能な形に発展させていく考えだ。

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