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札幌に「構造設計の仕事」で異彩を放つ会社あり! 異端児と呼ばれる社長が打ち出す会社の仕組みについて聞いた

マイナビニュース / 2024年10月4日 9時47分

一方、「班長活用マニュアル」では、技術指導力、現場対応力、能力や性格などについて「ここがすごい」「ここがイマイチ」と班長1人ひとりについて詳細に書き記されている。

さらに、班長とうまく付き合っていくためのトリセツも記載されている。例えば、社長である田中氏のトリセツの一部を紹介する。

「パワフルですが、波も激しい。付き合っていくためには、振り回されることを楽しむことと、振り回されすぎないように回避すること両方が必要」

社員は、この通信簿とトリセツを参考にしながら自分の上司を選ぶというわけだ。

選択する。そこには必ず責任がつきまとう。仕事にも通じる責任感を学びながら環境を変えて新しいことをしてみたい、ステップアップしたいという社員の意欲にも応えているのが「上司選択制度」だと田中氏はその狙いを明かす。

また、通信簿やマニュアルを公開されている班長にとっても「この業務は苦手だから助けて」と部下に言いやすくなったという。

完璧な人間などいないという価値観を受け入れやすい制度になっているようだ。
「辞められたら困るランキング」を社内共有

同社では評価制度にも独自の考え方を反映させている。その1つが「辞められたら困るランキング」。社員1人ずつの評価を点数にして辞められたら困る順に並べ、結果を社内で公開している。

「評価をブラックボックスにしないというのが基本的なスタンスです。実は、順位を隠した方が説明するのはラクなんです。でも、それってずるいかなと思って、ごまかしがきかないようにしたいと考えました。社員1人ひとりに点数の根拠をしっかり説明する。それは私や班長が負う義務なんです」(田中氏)

さらに、順位が低いとダメな人間だとネガティブに捉えるのは絶対にやめてほしいと伝えたかったと言う。

「順位と人間的な価値は全く違うもの。順位を上げたければ努力してほしいし、全力でサポートします。ただ、どうしてもダメだったら別の選択肢があってもいい。それだけのことという認識で公開しています。お互いの解釈をすりあわせるために私は社員に向けて動画などで発信し続けているというわけです」(田中氏)

さらに、同社は仕事量と報酬との関係が明確で、仕事で成果を出して一定の条件を満たした社員は週休2.5日が与えられる制度も導入している。

「いわゆるエキスパート社員ならではの重責から少しでも離れる時間を過ごしてもらうための配慮です。多忙さゆえになかなか休みを取りにくい状況を解消し、いずれは週休3日を実現させたい!」(田中氏)
構造設計者の価値を向上させたい!

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