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札幌に「構造設計の仕事」で異彩を放つ会社あり! 異端児と呼ばれる社長が打ち出す会社の仕組みについて聞いた

マイナビニュース / 2024年10月4日 9時47分

普通ではない制度を次々と打ち出してきた田中氏の小さな頃の夢は、仮面ライダーになること。

残念ながら仮面ライダーにはなれなかったものの、大人になってからの夢、一級建築士になることは叶えた田中氏は、起業して社員数20名ほどのときから100名にするのを夢の1つとして掲げていた。

すでにその夢をクリアした現在、次の中・長期的な夢は「売り上げ100億円達成」「社員の平均年収1,000万円」だと言う。

現時点での売り上げはグループ全体で20億円ほど、平均年収は650万円。この数値を上げていくために、どのようなビジョンを描いているのだろうか。

「当社の年間構造設計数は750案件で非木造の棟数としては日本一です。ありがたいことに非常に優秀な人材がそろっているので、耐震性を高めながらもコストダウンできる独自の工法などを開発しているんです。今後、市場が急速に伸びるとは考えにくいのですが、当社のクオリティを評価してくれるお客さまは確実に増えて同業他社より設計料も高く設定しています。私は、当社のステージをどんどん上げて構造設計者の価値をさらに向上させたい!」(田中氏)

ここまでの夢を着実に叶えてきた田中氏ならば、100億円の売り上げや平均年収1,000万円もただのおとぎ話では終わりそうにない。

ただ、建設業界では「構造設計AIシステム」の導入などDX化の変革が進んでいるが、今後の仕事に影響はあるのだろうか。

「実は、当社独自の"AIさくらちゃん"がすでに稼動しています。当社がこれまで手がけてきた数千件の設計データや分析データをさくらちゃんに覚えさせています。かなりのビッグデータですよ! これからはAIによって業務の効率化は進むと思いますが、構造設計には空間に対する人間的な感性も反映されています。構造設計者に求められる能力は多少変わっていくかもしれませんが、AIだけで仕事が完結することはないでしょう!」(田中氏)

同じ業界内では「変わり者」と呼ばれていると苦笑する田中氏。そんな変わり者の頭の中から、次はどんなアイデアや秘策が生まれてくるのだろう。

建築業界にとどまらず、もしかしたら日本の働き方を変えるかもしれない。田中氏の話を聞くほどに、無責任ながら期待がどんどんふくらむのを感じていた。

清水奈緒子 札幌市在住、フリーランスのコピーライター。企業や自治体の広告制作、論文、コラム、エッセイなどを手がける。令和元年夏に保護したオス猫「ふぅ」と、まったり生活を満喫中 この著者の記事一覧はこちら
(清水奈緒子)



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