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定価2億円超のモデルも! リシャール・ミルが「成功者のアイコン」になった理由

マイナビニュース / 2024年10月17日 11時0分

トゥールビヨンは複雑機構の頂点に位置する壊れやすい機構なので、本来は丁寧に扱わなければなりません。にもかかわらず、創業者のリシャール・ミル氏が耐衝撃性をアピールするために、商談時に時計を投げて渡すパフォーマンスをしたことは有名なエピソードです。

F1カーのようなスタイリッシュかつ非日常的なデザインもリシャール・ミルの特徴です。価格帯の異なるブランドに似たようなデザインの時計もなくはありませんが、手に持ったときの質感や部品一点一点の精度など、実物を見るとまったくの別物だとわかります。
○日常使いできる超高級時計、2億円超のモデルも

――2001年創業でここまで知名度とステイタスの高いブランドになったのはなぜなのでしょうか?

高級時計というと貴金属や貴石を散りばめたモデルを想像する方も多いと思いますが、リシャール・ミルはそうではありません。

超高級路線ブランドでありながら、高価格の理由を、宝飾性や宝石などの価値ではなく、徹底した高品質や革新的な技術といったリアリズムに求めた時計と言えます。そのため、実用本位で日常使いできるところが人気を呼んでいます。

ですから、特に伝統的なラグジュアリードレスウォッチとは異なる高級時計を求めていた層に受けています。高級時計のオンラインマーケットプレイス「Chrono24」調べでは、リシャール・ミルを検索している人の60%以上が35歳未満というデータもあり、超高級時計でありながら若年層に支持されているのもリシャール・ミルの特徴ですね。

時計師がブランドを立ち上げるケースは多いものの、リシャール・ミル氏は、時計のマーケティング関連業務に従事していた経歴があり、成り立ちからしてほかの高級時計ブランドとは一線を画しています。創業者のマーケティングの知見もリシャール・ミルの成功に寄与しているのではないでしょうか。

――リシャール・ミルを代表するモデルや特に高額なモデルについて教えてください。

代表的なモデルとして「RM035」があります。ラファエル・ナダルが着用したRM 027からトゥールビヨン機構を取り除き、たった4.3gしかないムーブメントに強度と耐衝撃性を求め、ナダルシリーズに相応しい軽さと耐衝撃性を両立させました。

高額モデルとして、「RM56-02」が定価2.8億円、「RM53-01」が定価1.32億円というデータがあります。ただ、価格については個別問い合わせが原則のブランドなので、参考程度にしていただければと思います。
○最先端の技術を取り入れ"究極"を追求するがゆえ高額に

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