ボルボ「EX30」で京都~東京のロングドライブに挑戦! BEVで長距離は無謀か快適か
マイナビニュース / 2024年10月8日 11時30分
電気自動車(BEV)については一回の充電で走れる距離(一充電走行距離)と充電環境についてネガティブな印象を抱いている人が多い。実際のところ、最新のBEVでロングドライブをすると何が課題で、どんなところが快適なのか。ボルボ「EX30」で京都~東京間を走ってみた。
BEVは逆風?
今回のEX30を製造しているスウェーデンのボルボ・カーズは2024年9月、従来から掲げていた「2030年までに全ての車種をBEVに」という目標を「同年までに世界販売台数の90~100%をBEVあるいはPHEV(プラグインハイブリッド車)にする」へと変更した。目標設定としては、トーンダウンした感が否めない。
ご存知のように、BEVの需要は世界的に伸び悩んでいる。ボルボのトーンダウンも市場環境の変化が理由だ。
EX30ってどんなクルマ?
ボルボが日本で販売しているEX30は現状、「ウルトラシングルモーター・エクステンデッドレンジ」というグレードの1種類のみ。200kW(272PS)/343Nmを発生する永久磁石同期モーターをリアに1基搭載して後輪を駆動するRR方式のBEVだ。搭載するリチウムイオンバッテリー容量は69kWhで、一充電走行距離が560km(WLTCモード)。5秒とちょっとで時速100kmに達する俊足の持ち主だ。
ステアリングを託されたのは、光の当たり方によって白や水色に見える「クラウドブルー」に塗られた試乗車。余計な空力付加物がないプロポーション抜群のエクステリアに、クールな「ブリーズ」カラーのピクセルニット・ノルディコ・コンビネーションシート、PCVの窓枠やローラーシャッターを粉砕したリサイクル素材から作った粒々模様の「パーティクル・デコラティブパネル」、12.3インチのタッチスクリーン式センターディプレイのみのインテリアを組み合わせる未来感あふれるクルマだ。全身をシンプルなスカンジナビアンデザインで統一した美しい内外装が、このクルマを他と差別化する最大のアピールポイントであることがわかる。
東寺をスタート! 紫式部ゆかりの石山寺にも寄ってみた
試乗は午前8時前に京都の東寺からスタート。モニターにはバッテリー残量98%、航続距離502kmと表示されている。
BEVらしさを味わうにはワンペダルモードで走るのが一番なので、今回もそれを選択して京都南ICに向かう。名神高速に乗るといきなり故障車渋滞につかまったけれども、ステアリング右側にあるシフトレバーを「D」から一段下に下げ、ステアリングポスト左の車線維持ボタンを押して「ACC」を選んでやれば、ストレスフリーで追従運転を開始してくれる。
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