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ColtテクノロジーサービスAPAC社長水谷氏が語る、攻めの投資で拡大を続けるグローバル戦略とは

マイナビニュース / 2024年10月25日 10時0分

Coltは、それぞれの国に自社の従業員を置いて、自社でライセンスを取って、自社ネットワークを構築する戦略を取っています。そのため、大半のトラフィックが発生する都市部をオンネットでカバーでき、オフネットであったとしても自社のオンネット網のようにカバーできる仕組みを世界中で作っている点がユニークだと認識しています。

最近は、世界中で100を超えるようなネットワーク事業者と取引がある大手企業も出てきています。こうした場合、資産を世界各国に持っているかどうかで、契約形態が変わってきます。Coltはオンネットのエリアが多く、自社のネットワークのサービスで提供できます。それにより、例えば契約が1つで済み、問い合わせの窓口も1つで提供できるほか、SLA(Service Level Agreement)も、世界で統一したものを提供できます。さらに、それぞれの国でネットワークを調達して、それを再販のような形で提供する事業者と比べると、かなり戦略的な価格に設定できる点も強みになると思っています。

数々の優位性をもとに、どのようなマーケット戦略を展開される計画でしょうか。

水谷氏:Coltは現在、約2万7000社にサービスを提供させていただいています。その中で、規模が大きくアジアに拠点を多く持っている企業としては、米国のほか、欧州では英国、ドイツ、フランスの3カ国が突出しています。今後は、こういった企業にColtのアジアのネットワークを提供し、アジア進出を誘致します。ヨーロッパ企業に対しアジアへのインバウンドを呼び込むような活動を今年から来年にかけて進めます。

逆に、アジアからのアウトバウンドとしては、日本に注目しています。EMEAや米国に拠点を持っている日本の大規模企業は多いです。それをカバーできる状態になっていますので、今後は日本の大手企業のEMEAや米国進出を支えていくところに注力しようと考えています。

また、生成AIの利用が一般化していく中で、大手のクラウドサービスベンダーは、日本国内における巨額の投資を行うと発表しています。これにより、法人各社がデータセンター間をつなげるネットワークを整備する動きが活発になっており、それに応えることで、生成AIによって加速していくネットワークのニーズを支えることが当社の1つの大きな柱になっています。

また、閉域網接続を使ってオフィスとクラウドサービスをつなげるという需要も増えています。2018年から昨年度までを見ても、20%近く需要が増えています。さらに、各オフィスからインターネット接続に関しても、2つの接続を持ったり、単純に回線を増速したりするケースが目立っているので、この需要にも注目しています。

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