全国で注目の都市は? 不動産投資、値上がり益を狙えるエリアと選び方
マイナビニュース / 2024年10月9日 12時4分
○大阪市
いわゆる「うめきた」のグランフロントまわりの再開発を軸に、福島区、北区等、南に向かい物件価格・賃料価格が伸びていることは新築物件等の動きをピックアップすると明確です。
ただ、直近の大阪万博及びまだ先が長い「なにわ筋線」、新大阪駅再開発と言ったインパクトが物件価格に影響を与えているか否かは明確に計りかねるのが実際です。
物件価格はそこに住む人が増える、そこに金銭的な価値を見出す方が増える等の条件があって初めて上昇します。再開発がそういった点に本当に影響を与えているのか……個別エリアごとに見ていく必要があります。
尚、余談ですが個人的には既に地下鉄路線が近隣にあるなにわ筋線のインパクト以上に、新大阪駅~十三駅を軸に展開される予定の「なにわ筋連絡線」に注目しています。10年以上のスパンでの発展になることは想定されますが、新大阪駅と十三駅の盛り上がりの可能性を感じさせます。
○名古屋市
地価としては好調なエリアが見えつつも、賃料は下がり続けています。今回の注目エリアは中区丸の内、千種区本山駅です。前者はオフィス系マンション住宅地、後者は交通アクセスが優れている住宅地と、比較的明確な強みがありますが、特に物件価格が上がっているエリアと、それ以外のエリア、そして需給のバランスが悪く供給過多となっているエリアが背後に控えており、賃料がマイナスになっているエリアが多くあることには注意が必要です。
これらの事象は全て「より細かいエリアでの2極化」「賃料の2極化」「自己居住用物件として人気のあるエリアの物件価格の上昇」に起因しています。この状況は、より一層投資ゲームを複雑にしています。
そもそも、日本の住宅政策は自己居住用物件購入を促す形で進んでおり、現状もそれは変わりません。そうすると賃料が上がっていないにも関わらず物件価格が上がる、という状況が「賃貸用不動産投資」とは違った観点から発生します。
これがバブルを発生させてしまう原因ともなるのですが、基本である「賃料」に立ち返り、賃料が上がっている、上がる可能性がある物件を選んでいただければそうそう負けることはありません。
尚、自己居住用物件としての人気と賃貸用不動産投資のバランスが比較的とれているのが東京湾岸エリアのタワーマンションであり、晴海フラッグをはじめとした新築物件のお祭り状況を生み出しています。
○どのエリアを選ぶべきか
物件価格の安定性、街の大きさ、人口動態、開発案件の数と規模、そして"わかりやすさ"を勘案すると、「東京」が圧倒的に強いと言えます。
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