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乳文化の発祥地から未来へ - 酪農とICTの融合で相澤良牧場が生み出す新たな描く地域循環型社会

マイナビニュース / 2024年10月15日 10時0分

画像提供:マイナビニュース

かつての牛乳の街・横浜で紡がれる新たな物語

かつて横浜が「牛乳」の一大産地だった、と聞けば、多くの人は驚くだろう。

幕末の頃、横浜の外国人居留地に牧場がつくられたことをきっかけに、多くの日本人が牧場経営を始めた。そして明治時代以降、一般庶民にもミルクやアイスクリーム、チーズ、バター、ヨーグルトなどの乳製品を食べる文化が広がっていった。

そんな乳文化発祥の地で、NTTグループとともにイノベーションを起こしている牧場がある。横浜市瀬谷区の相澤良牧場だ。

生乳の生産だけでなく、アイスクリームやヨーグルトなどへの加工、販売など、農業を多角的に展開することを「6次産業化」と呼ぶ。

相澤良牧場では、2009年に「ハマッ子牛乳」を商品化、2013年にはアイスクリーム・ジェラートの自社製造と販売を開始するなど、積極的に6次産業化を進めてきた。

そんな相澤良牧場に、NTTグループによるICTの力が加わったのは4年前のこと。牛舎に牛を見守るためのIoTカメラを設置し、スマホで、いつでもライブ映像を確認できるようになった。

酪農でもっとも大変なことの一つは、牛の出産だ。夜に産まれることが多いが、分娩には手助けが必要だ。いつ産まれるのか。たとえ深夜でも頻繁に見回らなければならなかった。

スマホでのリモート監視は、そんな酪農の仕事を大きく手助けできる仕組みだ。NTT東日本 神奈川事業部とNTTビズリンクの、「映像を通じて牛の疾病等をAIで検知する」実証実験の一つとしてスタートした。

この事業を皮切りに、NTTグループは、相澤良牧場に対する多角的な支援を実施していく。

牛の乳量がアップする牛舎専用照明、インダクションライトの導入。そして、相澤良牧場の店舗ブランド「オーガスタミルクファーム」のカップアイスや飲むヨーグルトのセットを「テルウェルeすと」で販売。

テルウェルeすとは、テルウェル東日本が運営する、全国各地の名産品や特産品を取り扱うECサイトだ。相澤良牧場の代表、相澤広司氏は、NTTグループの販売支援は非常に助かっていると言う。

「もともと通販に興味はありましたが、デスクワークの専任がいるわけではないため、運営が難しいと思っていました。しかし、テルウェルeすとは顧客情報の管理から集荷の手配まで、すべて代行してくれるんです。うちは商品を箱詰めするだけで済みます。昨今は『顧客情報管理』が厳しくなっていますが、その部分をNTTグループに任せられるのも、安全・安心につながると思っています」(相澤氏)

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