1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

アクションカメラの盟主が変わる DJI「Osmo Action 5 Pro」レビュー

マイナビニュース / 2024年10月10日 18時0分

デザインや大きさは従来モデル「Osmo Action 4」から変わりなく、競合モデルとも大きな差はありません。そんな小型軽量ボディを維持しながら、まず注力したのが画質の向上です。1/1.3型の大型センサーはサイズこそ従来と同じですが、センサーの世代を更新しつつ画像処理エンジンが改良され、特に低照度の画質が向上したと感じます。

夜景の写真は、複数枚の写真を連写して重ね合わせるナイトモードに入ることなく、日中と同じく一瞬で撮影できるので、カメラを数秒間動かないよう配慮する必要はナシ。夜間もテンポよく次々に撮影できます。本体前面のロゴ内に搭載した色温度センサーのおかげで、ホワイトバランスも見た目に忠実に仕上げてくれました。

特に目を引いたのが、光が極端に少ない状況での動画撮影に特化したSuperNightモードです。このモードにすると、裸眼だと真っ暗でほとんど見えない状況でも見た目より明るく、しかも白飛びを抑えて撮影できました。明るい屋内に入っても適正露出で撮れるので、夜はずっとこのモードに設定しておけばよいのは便利です。SuperNightモードでも撮影時の揺れや傾きをしっかり補正でき、アクションカメラならではの威力を感じました。

センサーと画像処理エンジンの改良でダイナミックレンジが大きく向上したので、日中の輝度差が大きいシーンも見た目に近く仕上がりました。明るい日中、複数の照明や外光が混じる屋内、暗い夜間も画質が向上し、カメラとしての完成度や魅力が高まったと感じます。

【撮影機能】4:3比率の4K動画が撮れ、柔軟なトリミングが可能

高画質を生かしたユニークな撮影機能も備えています。その1つが、4:3比率のセンサーのすべての領域を利用した4K/120fps動画(3840×2880ドット)が撮影できること。16:9比率の4K動画(3840×2160ドット)よりも縦の記録範囲が広いので、トリミングの柔軟性が高まります。うっかり横位置で撮影しても、撮影後に左右をカットして縦動画にできます。

人物撮影時に左右カットの手間を省くのが、高度なトラッキング機能です。「被写体トラッキング」モードにすると、横位置での撮影時に人物を検出して追跡する機能をが働き、自分で編集する必要なく人物を中央に据えた縦動画に仕上げてくれます。横位置での撮影なので、ある程度横方向に動いてもしっかり追跡してくれます。

スローモーションは、従来のOsmo Action 4と同様に1080p/240fpsで撮影できますが、「普通の動画モードで撮影した120fpsの動画をカメラ内で960fps相当に変換する機能」を新たに搭載したのが注目できます。画像処理を用いたフレーム補完により超スロー化する仕組みですが、仕上がった動画は自然な描写でインパクト大。スローを開始するポイントも自由に指定でき、ここぞというシーンをエモい超スロー映像に変換して活用できます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください