未来の航海士が海運会社の最新の取り組みを学ぶ - 大阪港、京都府立海洋高校の乗船実習レポート
マイナビニュース / 2024年10月11日 17時50分
京都府北部の宮津市郊外に所在する京都府立海洋高等学校(以下京都海洋高校)の2年生が、実習船による約1週間の航海実習を実施。大阪湾に寄港して、小中学生への学校説明会や実習船の見学会を9月14日に行った。
また、京都海洋高校の生徒たちは大阪の海運会社を訪問。新造コンテナ船の最新設備や操船シミュレーターを体験した。
○■資格・就職に強い、だけじゃない京都海洋高校
京都海洋高校は日本海・栗田(くんだ)湾に面する海洋水産系の専門高校だ。設置学科には「海洋科学科」「海洋工学科」「海洋資源科」の3つの専門学科があり、海洋工学科・航海船舶コースの2年生は、航海士への訓練教育の一環として毎年9月に実習船「みずなぎ」による乗船実習を行う。
日本海を南下しながら関門海峡を越え、瀬戸内海を航海し、大阪港や神戸港に入港するというもので、例年この実習のタイミングで地域の小中学生と保護者を対象とした説明会と実習船の見学会を開催している。
同校では2年次以降それぞれの学科・コースに分かれ、学ぶ専門の内容は大きく異なる。コース制を取らない海洋科学科は専門高校では珍しい進学に特化したクラス。大学などへの進学や公務員試験に向けて、普通科の科目に重点を置いている。
水産海洋系の中で同校は全国トップクラスの進学校で、とくに専門科・指定校枠など利用できる水産海洋系の学部・学科への進学に強く、ワンランク上の進学を目指せるという。一般入試での進学先も幅広く、北海道大学や高知大学、長崎大学などの国公立大学、早稲田大といった有名私大への進学実績もある。
また、海洋工学科と海洋資源科はそれぞれ航海船舶コース/海洋技術コース、栽培環境コース/食品経済コースに分かれ、いずれも専門性の高いカリキュラムが特徴だ。
船に関連する資格以外にも商業系や工業系など幅広い分野の職業資格に挑戦でき、在学中の資格・検定試験の合格率は高く、就職に強みを持つ。年間平均では生徒1人あたり2.5個の資格を取得している計算で、専門高校でもこれほど多くの職業資格を取得させる学校は稀だそうだ。
「航海船舶コース」では船舶の運用と海洋開発に関する知識や技術を学び、航海士になるために必要な国家資格「海技士」を取得・養成するコースで、3年次6月には国際航海(済州島)に取り組むという。
同校の卒業後の進路として就職と進学の比率はほぼ半々とのことで、在校生は1年次のうちに2年次以降の学科コースを選択する。近年はほとんどの学生が希望の学科コースに進めており、人数調整などは行っていないそうだ。
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