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テレビ屋の声 第91回 『この世界は1ダフル』小宮泰也氏、“テレビが一番すごい”を胸に挑む32歳 手間を惜しまず「琴線に触れる」番組に

マイナビニュース / 2024年10月16日 6時0分

――テレビ局ではなく。

テレビ局に入ったら、営業とかに配属されて制作ができないかもしれないじゃないですか。僕、スーツを着たくなかったので制作会社がいいなと思って、大手制作会社だからと思って生半可な気持ちで「イースト」と言ったら、次の日にこの連載にも出ている角井(英之『奇跡体験!アンビリバボー』プロデューサー)のところに連れていかれて、「明日からうちでバイトしない?」と誘われ、翌日から『アンビリバボー』のADをやり始めました。それから2週間家に帰れなくて、正直そこが人生1大変でした (笑)

――今ではなかなかないハードな働き方ですが(笑)、それでも楽しかったんですね。

そうなんですよ、なぜか超楽しくて! 会社にディレクターがいたら絶対に帰らない、みたいな意地の張り合いをADみんなでやっていて、切磋琢磨していました。今でこそあり得ない働き方ですが、本当に濃いバイト生活で、そこでぐんと経験値が上がりました。

――良くない風習(笑)。『アンビリバボー』ということは、いきなり(ビート)たけしさんの番組ですね。

実は、たけしさんのストーリーテラーのパートを担当していたんです。だから、バイトして初めての収録で初めて会った芸能人が、たけしさんだったんですよ。「マジかよ!」と思った上に、先輩がみんなロケに行ってて、カンペも出さなきゃいけなくなっちゃって(笑)

バイトで入ってまだ1週間で震えながらカンペを出したら、一文字目を指で隠しちゃってたんです。それで本番を回したら、たけしさんが「なんて書いてあんだ? それ」ってこっちに歩いてきて、「申し訳ないです!」って出し直したんですけど、「いいよいいよ」と言ってくださって。後で、周りのスタッフにはめちゃめちゃ怒られたんですけど、最初の失敗がそれだったので、もうそれから怖いものはなかったです(笑)

――入社してからはどのような番組を担当されていくのですか?

1年目は『たけしのニッポンのミカタ』と『痛快TVスカッとジャパン』(フジ)などで、2年目で『セブンルール』(カンテレ ※)の立ち上げの時にチーフADで入りました。

(※)…7つのルールから話題の女性の人生を映し出すドキュメンタリー番組

●『セブンルール』齋藤飛鳥への密着が転機に
――ディレクターデビューはいつですか?

2年目ですね。

――早いですね!

入社してからADなのにバカみたいに企画を出していたんです。会議で見もされないんですけど、「とにかくディレクターをやらせてくれ!」っていう、今思うと超生意気で、面倒なやつでした。そのせいで誰にもハマらなくて(笑)

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