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中小でもできる!ITブランディング 第30回 大手新聞の全面広告で新規開拓効果を実感~ジャパンワランティサポート小田社長

マイナビニュース / 2024年10月17日 15時21分

当社は「あんしん修理サポート」を中核に、住宅設備機器や住宅用太陽光発電関連設備の延長保証などさまざまなサービスを手掛けています。ユーザーに住宅設備を安心してご使用いただける環境を支えることが使命だと考えています。当社の強みは、創業当初から自社運営してきたコールセンターで集積した情報やノウハウを、修理受付や手配、使用方法の説明、簡易的なトラブル対応などに生かし、改善し続けているところです。

本村:貴社にとって、企業ブランディングとは。

小田:ブランディングとは、自社の独自性や強みをアピールすることだと考えています。当社は上場会社ですから、株主に向けて情報を開示し、ブランドを認識してもらう必要があります。ブランディングをする際に意識しているのは、「期待以上」ということです。業績はもちろん、当社が提供するサービスも投資家や顧客の期待以上のものを残していこうと努めています。他社が対応できないことも柔軟に対応できるようにするのが当社の独自性とも言えます。

本村:独自のサービスを展開している企業は多いものの、それを利用した結果、顧客の期待を下回ることがよくあります。そうした意味では、柔軟かつ期待以上のサービスはブランディングにつながりますね。具体的にはどんなことを柔軟に対応するのですか。

小田:例えば、一般の延長保証サービスでは最初の1年間がメーカー保証期間とされる場合が多く、ユーザーがこの期間に延長保証サービスの会社に連絡しても対応してもらえないことがほとんどです。しかし当社のコールセンターでは、メーカーの保証期間でも顧客の問い合わせに対応するようにしています。

本村:中小企業のブランディングの難しさをどう考えますか。

小田:当社の場合は、規模の大小による難しさよりも扱っているサービスを正しく認識し、理解していただくことに難しさがあるように思います。説明しても容易に分かってもらえない場合があり、サービスを理解してもらったり、浸透させていったりすることが難しいと実感しています。分かりやすく伝えていくことが重要だと感じています。

本村:ブランディングの成功例は。

小田:当社はブランディングを必ずしも得意としているわけではありません。ただ、2013年6月に、親会社のJBRが大手経済新聞に広告を出し、顧客層が拡大したことがあります。

当社では以前から専門紙には広告を出していましたが、掲載料金が非常に高い大手経済紙に広告を出したことはありませんでした。しかし、JBRの前社長が「広告を掲載するのであれば、資金を逐次投入するのではなく集中した方が良いのではないか」と考え、大手紙に広告を出すことになりました。紙面1面を丸ごと使え最も目立つ「全面広告」にしました。

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