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『ゴジラ-1.0』金曜ロードショーで地上波初放送 日テレ女性アナが見どころ語る

マイナビニュース / 2024年10月18日 12時0分

――グッときた登場人物は?

安藤サクラさん。このキャラクターが“戦争から復興していく日本”を映し出す、ある意味時間軸の役割をしていたように思います。国の事情による「戦争」の“被害者”であるはずの澄子も、子供を亡くした悲しみから、敷島に浴びせる暴言を吐く、つまり“加害者”として物語冒頭は描かれており、“戦争”が人々の心に与えた傷とは何たるか、そして戦争は「加害者と被害者が表裏一体」ということがよくわかります。戦争を知らない世代として、さらにはゴジラ=特撮に馴染みがない私からすると、この澄子こそ物語を見やすくするひとつの“視点”であったと思います。ひとつの戦争映画としても見ごたえのある作品だったなと思い、澄子を選びました。

――『ゴジラ-1.0』を見て感じたことは?

“人間のやさしさに触れる”物語。時代こそ違えど、日本という国は捨てたものじゃないと思わせてくれます。戦火を(意図せず)逃れた兵士や、死にきれなかった自分を悔む兵士など、自分に与えられたはずの役割を全うできないことに葛藤しながらも、心の底では他人のために自分も役に立ちたいと思っている人間らしさが描かれていました。典子のセリフに象徴されるように、わたしたちが生きる意味=“自己犠牲という他者への愛”であり、その愛があれば世界を変えることができるかもしれない(ゴジラを倒す)と思わせてくれます。「ゴジラは愛とはなにかを教えてくれる物語」とも解釈できる気がしました。

――映画の良かったところ・おすすめポイントは?

VFXの迫力。戦後は『ALWAYS』、戦闘シーンは『永遠の0』・『アルキメデスの大戦』など、これまでの山崎作品に裏付けされた、今回も没入できるVFX体験ができました。
これが、日本が忘れてはならない“記憶と決意”が宿る作品です。反戦、反核、他者のためにという思いやり・優しさ、復興の記憶、血のつながりにとらわれない家族のかたち、戦力の保持…など、日本が向き合ってきたor向き合うべき問題がすべて詰まっていました。人を傷つけてはならないという原則、またこれから考えていくべき家族の在り方など、いまの日本に生きる私たちへの「山崎監督からの問題提起」とも捉えました。
○■黒田みゆアナ

――注目のシーンは?

クライマックスの海神作戦。これまで敷島を恨んでいたと思っていた整備兵の橘が「生きろ」と伝えるシーンは、涙が止まりませんでした。このシーンまでは髭を生やして荒んだ印象だった橘がこの時はひげをそって身なりを整えているのを見て、作戦への覚悟を感じました。

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