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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第24回 汚れたデータを洗浄、「書式」コマンドの使い方

マイナビニュース / 2024年10月21日 11時0分

先ほど紹介した例の場合、“姓”の前にあった「余計なスペース文字」が削除されることになる。また、画面では確認できないが、“名”の後にあった「余計なスペース文字」も削除されている。一方、“姓”と“名”の間にあるスペース文字は削除されない。「トリミング」を使って“余計なスペース文字”を削除するときは、こういったルールについても把握しておく必要がある。

なお、“余計なスペース文字”の混在は、よほどの初心者が入力したデータでない限り、滅多に起きない現象といえる。よって、通常は「トリミング」を行わなくても、すぐにデータ処理を開始できるだろう。ただし、PDFやWebからデータをコピペした場合は“余計なスペース文字”が混在している可能性がある。こういったデータをクレンジングする場合に備えて、「トリミング」の使い方(処理内容)を覚えておくとよい。
「クリーン」でセル内の改行を解消する

続いては、“セル内の改行”を解消してくれる「クリーン」の使い方を紹介する。今度は、以下に示した例を使って処理内容を解説していこう。この例では、「住所」の建物名・部屋番号が“セル内で改行”して入力されている。

このような“セル内の改行”もデータ処理には厄介な存在といえる。これを“改行なし”の状態にしてくれる機能が「クリーン」だ。使い方はとっても簡単で、列を選択し、「書式」→「クリーン」を選択するだけ。

これで“セル内の改行”を解消したデータに加工できる。

「クリーン」を使って“セル内の改行”を解消すると、2行目以降のデータが1行目に続けて表示されるようになる。上図に示した例の場合、「番地名」の後に隙間なく「建物名・部屋番号」が表示されている。

なお、改行部分に若干の隙間を設けたい場合は、「値の置換」を使って“セル内の改行”を解消するとよい。この操作手順は以下のようになる。

(1)列を選択し、「変換」タブにある「値の置換」をクリックする
(2)「値の置換」の設定画面が表示されるので、詳細設定オプションを開く
(3)「特殊文字を使用した置換」をONにする
(4)「特殊文字を挿入」ボタンをクリックし、「改行」を選択する
(5)「検索する値」に「#(lf)」の記号が表示される
(6)「置換後」に“半角スペース”を入力する
(7)「OK」ボタンをクリックする

上図のように操作すると、「改行文字」→「半角スペース」の置換が行われ、改行部分に隙間を設けた形で“セル内の改行”を解消できるようになる。

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