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「ゲリラ雷雨」今夏は少なかった? 発生回数と特徴は

マイナビニュース / 2024年10月29日 9時5分

画像提供:マイナビニュース

ウェザーニューズは10月23日、2024年夏のゲリラ雷雨の発生回数と、「ゲリラ雷雨まとめ調査」の結果を発表した。
○今夏のゲリラ雷雨の発生回数と特徴

今年の夏(7月1日~9月30日)の全国のゲリラ雷雨の発生回数は合計78,945回で、昨年(93,590回)の約0.8倍だった。都道府県別の回数を昨年と比べてみると、東日本では昨年並のところが多く、北日本と西日本では昨年より少なくなった。

今年は西日本を中心に高気圧の勢力が強く積乱雲の発達が抑制されたことで、昨年よりも発生回数が少なくなったが、例年(過去5年平均)と比較すると例年並となった。東日本では気温が高かったことに加えて、高気圧縁辺の暖かく湿った空気が流れ込んだことでゲリラ雷雨が発生しやすくなり、発生が多かった昨年と比較すると同程度だが、例年よりも多くなった。

ゲリラ雷雨の発生回数が最も多かった都道府県は沖縄県の6,965回(昨年5,154回)、次いで北海道の5,674回(昨年10,665回)となった。今年の東京都は1,049回となり、昨年の1,104回と同程度となったが、特に7月に多く発生し7月は昨年比2.4倍と多くなった。

○発生ピークは8月下旬、7月下旬と9月中旬にも多く発生

月別に見ると、全国のゲリラ雷雨の発生回数は、7月25,681回、8月32,966回、9月20,298回となった。ゲリラ雷雨が一番多かったのは8月下旬、次に7月下旬、9月中旬となった。それぞれ昨年の同時期と比べると8月下旬は約0.9倍、7月下旬は約1.0倍、9月中旬は約0.8倍だった。

エリア別で見ると、北日本では8月上旬と下旬の2回ピークがあった。東日本と西日本では8月下旬に特に多くなったが、東日本では7月下旬と9月中旬も発生回数が多くなっている。南西諸島では7月下旬と9月中旬が発生のピークとなった。

○記録的な猛暑と高気圧縁辺の湿った空気の影響で発生

今年のゲリラ雷雨の発生回数は、7月は発生が多かった昨年と同程度だったが、8月と9月は昨年よりも少なくなった。

7月の発生回数が昨年並となった要因としては、太平洋高気圧に覆われて晴れたため日中の地上気温の上昇の影響を受けやすかったこと、さらに高気圧縁辺の暖かく湿った空気の影響を受けやすかったことが挙げられる。特に梅雨明け後の7月後半は太平洋高気圧が東日本太平洋側や西日本を覆い、晴れて地上気温が上昇する日が増えた。気温は全国的に高く、1946年の統計開始以降、沖縄・奄美では1位、東日本では1位タイの暑さとなった。日中の地上気温の上昇に加えて、東日本では高気圧縁辺の暖かく湿った空気の影響を受けてゲリラ雷雨の発生回数が増えた。

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