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GPU裏の小さいパーツを村田製作所が集積・外付けGPUで画像処理するLumixなどいろいろ見てきた【CEATEC 2024】

マイナビニュース / 2024年10月24日 15時11分

CPUやGPUなどは、パソコンの電源で使われている電圧をそのまま使用せずに、必要に応じて電圧を変圧させて利用しています。本来ならば、電圧をロスなく供給するためにはCPUやGPUにより近いところに電源回路を配置することが必要。マザーボードでもCPUソケットの周りには電源回路が取り付けられています。理想的にはCPU内部、あるいはCPUの裏側に電源回路があれば最短距離で配線することができます。

iPaSは半導体パッケージの中に複数のコンデンサを埋め込むためのソリューション。より半導体チップに近いところにコンデンサが入るため効率を高められるほか、ボードの裏側にコンデンサを配置する必要がなくなるため、場合によって基板裏側に電源回路を配置することも不可能ではないでしょう。

最近の高性能GPU製品は幅も長さも大きくなっており、今まで使っていたPCケースに収まらないという事態がiPaSによって解消するといいなと期待しています。

ノートパソコンではまだリチウムイオン電池が主役です。村田製作所ではポーラス集電体(PCC)リチウムイオン電池の技術展示がありました。現在、リチウムイオン電池には金属箔を電極に使用しています。この電極をPCCにすることにより、内部抵抗値が半分となり電力が最大4倍に拡大するという技術を紹介していました。

従来は電力を増大させるためには電気を貯める電解質の厚みを減らす必要がありましたが、これは容量減少を招きます。新電極を使用することで、容量を減らさずにパワーアップすることができます。

TDKブースでは、従来の黒鉛電極に変えてシリコンと黒鉛を使用したリチウムイオン電池の紹介を行っており、このシリコン電極を使用したスマートフォン(市販モデルですが、国内未発売)の展示もありました。充電池はしばらくリチウムイオン電池が主流となりますが、リチウムイオン電池もまだ進化を続けるようです。

カメラの性能アップの技術とサステナブルな取り組みを紹介していたパナソニック

Panasonicは昔から新素材、新技術を積極的に開発しています。今回気になったのは、カメラセンサの新フィルタ技術と家電を含むサステナブルな取り組みでした。カメラに関しては、ハイパースペクトルイメージングを紹介。通常のフルカラーカメラでは、CCD/CMOSセンサーの前にRGB(原色)のカラーフィルターを使って色の判別をしています。

原色フィルターは出力となるRGBそのままでデータが得られますが、感度はざっくり1/3になります。スマートフォンで使われているCMOSセンサーではRGGBの配置が多いですが、RGBWなどの配置もあります。

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