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GPU裏の小さいパーツを村田製作所が集積・外付けGPUで画像処理するLumixなどいろいろ見てきた【CEATEC 2024】

マイナビニュース / 2024年10月24日 15時11分

ハイパースペクトルイメージングは複数の色情報を取得できるフィルターを使用し、演算によって間引いたデータを復元するという、MRI検査やブラックホール観測でも使われている手法です。これによって感度は従来の10倍となり、さらに細かな色の違いも判別することができるようになります。このためイメージングだけなく、検査用途での利用も期待されています。

デモではハイパースペクトルイメージング向けのフィルターを組み込んだLumixと通常のLumixを使用し、おもちゃの電車を走らせて撮影したデータを表示していました。従来タイプは光が足らずブレがありましたが、ハイパースペクトルイメージングに対応した製品では鮮明に表示されていました。

ただし、ハイパースペクトルイメージングの元データから画像を得るためには多くの演算を必要としています。今回のデモ展示の裏側では、GPU入りのパソコンを使用して処理しているとのこと。カメラ本体で演算後の画像を得る事は現在できませんが、セミプロ以上がデジタルカメラのRAW現像を使うように後処理前提で利用する方法もありそうです。

サステナブルに関しては、いくつかの新素材と取り組みが紹介されていました。パナソニックのドラム型洗濯乾燥機には乾燥能力を高めるためにヒートポンプが組み込まれています。しかし通常のメンテナンスを行っていても、糸くずやホコリでヒートポンプの能力は徐々に低下し、長期間の利用の障害となっていました。

そこで、「ヒートポンプユニットクリーニング安心パックサービス」を開始。パナソニックの認定作業員がヒートポンプユニットと乾燥経路を洗浄し、新たに二年間のヒートポンプアフターサービスが付加されます。新たな機器に買い替えることなく高い性能を維持するというのは素晴らしい取り組みと言えます。

また家電製品には流通の都合上、一定の返品があります(展示品、輸送時のスレや箱潰れ等)。これに対しては再チェックの上、一般販売する「Panasonic Factory Refresh」を開始。品質基準は満たしたものとですが、一部汚れやキズが残存する場合もあるそうです。これが価格とのトレードオフで許容できるならば悪くないでしょう。

サステナブルな素材も各種展示していました。パソコンではガラス繊維強化プラスチックやカーボン繊維強化プラスチックが使われていますが、完全なリサイクルが確立しているとは言いにくいものです。今回はポリプロピレン繊維強化ポリプロピレンと、植物繊維混入プラスチック「Kinari」を展示していました。

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