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クアルコムの新Snapdragonが「生成AIスマホ体験」を変える! 秋に3社が搭載スマホを投入

マイナビニュース / 2024年10月24日 16時45分

デモンストレーションでは、Snapdragon 8 Eliteを載せたスマホの試作機と、クアルコムのパートナーであるArcSoftの画像解析ソフトウェアを組み合わせた写真撮影の体験機会が設けられました。

例えばAI画像解析により、元気に動き回る犬・猫などペットの写真がより鮮明に記録できるようになります。デモンストレーションでは、バーストモードを使って複数の写真を高速撮影し、AIが提案する60枚の候補からベストショットを選択できる「AIペット・キャプチャ・スイート」の事例が紹介されました。

○画像・テキストなど様々なデータをAIアシスタントが素速く解析

カメラで撮影したビデオも、プレビューを見ながら画面を数回タップするだけの簡単な後処理加工により不要なオブジェクトを削除できる「ビデオオブジェクト・イレーサー」のようなツールも実装可能です。静止画についても、AI画像解析によりオブジェクトを選り分けて不要な被写体を消すツールが「AIキーパー」として提案されていました。

これらの写真・ビデオの撮影・編集時のAIツールはSnapdragon 8 Eliteにプリインストールされるわけではなく、スマホを開発するハードウェアメーカー、あるいは写真加工のアプリなどを提供するソフトウェアベンダーが最新チップセットのパフォーマンスを活かして実現できるユーザー体験の事例としてクアルコムが紹介したものになります。

Snapdragon 8 Elite上で、高度なマルチモーダル生成AIアシスタントをサクサクと動かすデモンストレーションも披露されました。中国のソフトウェアベンダーであるZhipu AIが試作したアプリは、スマホのカメラで取り込んだビデオ画像をデバイスのAI処理のみでリアルタイムに素速く解析し、被写体の人物の特徴をテキストチャットに表示するような使い方を提案していました。このような使い方がAndroidスマホと連動するスマートグラスなどでも実現すると面白くなりそうです。

ほかにも、スマホのカメラでレシートの画像を読み込んで、割り勘やチップの計算をAIで素速く行うアプリケーションを実現したイメージなどが紹介されていました。

○拡大を続けるOryon CPU。スマートグラスにも生成AI

イベントの基調講演のステージに登壇したクアルコムの最高経営責任者クリスティアーノ・アモン氏は、Oryon CPUを載せたSnapdragonシリーズのチップセットがこれからもAI PCに広く採用され、今後はSnapdragon 8 Eliteの誕生により「AIスマホ」にも拡大する未来に強い期待を寄せていました。

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