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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第25回 データの途中に文字を挿入する方法

マイナビニュース / 2024年10月28日 11時0分

これを正しい表記に修正するには、各列のデータ型を「テキスト」に変更しなければならない。

同様の操作を3つの列で行うと、最初の「0」が省略されなくなり、それぞれの数字を3桁、4桁、4桁で表示できるようになる。あとは、間に「-」(ハイフン)を挿入しながら列を結合するだけ。3つの列を同時に選択し、「変換」タブにある「列のマージ」をクリックする。

区切り記号に「カスタム」を選択し、「-」(ハイフン)の文字を入力する。続いて、結合後の「列名」を入力し、「OK」ボタンをクリックする。

以上で、「携帯電話番号」を“XXX-XXXX-XXXX”という表記に加工する処理は完了だ。

このように「一定の文字数」で区切った場所に「特定の文字」を挿入したい場合は、「列の分割」と「列のマージ」を組み合わせて利用するとよい。「列の分割」→「位置」の使い方をマスターしておけば、“好きな桁数”でデータを自由に分割できるようになる。この機会に覚えておくとよいだろう。

なお、このデータ表には「電話番号」のデータも“ハイフンなし”で入力されている。

こちらもハイフンで区切った表記にするとデータが見やすくなるが、これは相当に難しい作業となる。というのも、固定電話はハイフンの挿入位置が一定ではないからだ。東京(03)や大阪(06)のように2桁で区切るケースもあれば、各務原市(058)や札幌市(011)のように3桁で区切るケースもある。さらには、市外局番が4桁になるケースもある。

これに対処するには、データの“先頭から数文字”の値に応じて処理を分岐させなければならない。ただし、その分岐条件は相当に複雑で、if文などで対応できるレベルではない。正直な話、個人で対処するのは不可能に近い問題といえるだろう。専用のツールを利用するなど、別の対処方法を考える必要がある。このように仕組みが複雑すぎると、「Power Query エディター」で対応するのは不可能に近い……、となってしまうケースもある。
8桁の数字で表現された日付に「/」(スラッシュ)を挿入

続いては、“8桁の数字”で表現された日付を「日付データ」として扱えるように加工する方法を紹介していこう。

以下の図は、「生年月日」のデータが“8桁の数字”で入力されている例だ。2003年10月30日は「20031030」、1951年3月28日は「19510328」という具合に、年月日が4桁、2桁、2桁の数字で連続して記述されている。このままの状態では、データを「日付データ」として扱うことができない。

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