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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第25回 データの途中に文字を挿入する方法

マイナビニュース / 2024年10月28日 11時0分

このように「値の置換」を使って、データの途中に文字を挿入する方法もある。使える場面は限定的になるが、手軽に処理できる方法として頭に入れておくとよいだろう。

最後に、「氏名」の“姓”と“名”が隙間なく入力されている場合を考えてみよう。こちらも“姓”と“名”の間に「半角スペース」があった方が便利かもしれない。

しかし、残念ながら、この問題に対処する方法はない。氏名の“姓”は1~3文字の場合が多く、中には4文字、5文字になる“姓”もある。よって、文字数で区切ることは不可能だ。データの内容(氏名)を人の目で確認して、ひとつずつ対処するしか、これといった対処法は見当たらない。

AIを使うことができれば、ある程度は“姓”と“名”を自動判別できるかもしれないが、それでも絶対に正しい結果を得るのは難しいだろう。というのも、人間でも判別不能なケースがあるからだ。

たとえば、「森元輝」という氏名データがあったとしよう。このデータは、「森 元輝」(もり もとてる)が正しいのか、それとも「森元 輝」(もりもと あきら)が正しいのか? データ表だけをもとに、この問題を解読するのは不可能だ。本人(森元輝さん)に正解を尋ねるしか解決法がないかもしれない。

このように「データの途中に文字を挿入できるかどうか?」は、状況に応じて対処方法や可否が大きく異なる。言い換えると、「データを適切に分割できるか?」と捉えることもできるだろう。こういった問題は、対応できる場合もあれば、対応不可の場合もあるのが実情だ。

データ処理の観点から見れば、なるべく細かく分割されているデータの方が「対処方法は簡単」といえる。“姓”と“名”を結合して「氏名」にするのは簡単だが、「氏名」を“姓”と“名”に分割するのは難しい。データベースを設計する際は、このような観点も考慮してながら入力項目を決定していくと、余計なトラブルを回避できるだろう。
(相澤裕介)



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