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労働⼈⼝激減の時代だからこそ究極の属⼈化 第3回 感性を高めて見つける適職、それは「自家発電できる場所」

マイナビニュース / 2024年11月1日 12時59分

そうしたテクノロジーができる前はどうしていたでしょう。臭いや見た目、触感などで腐食の判別をしていました。

テクノロジーに頼るあまり、賞味期限が1日でも過ぎると不安になり捨ててしまいませんか。例えば賞味期限が10月1日までだとしたら、10月1日23時59分まで腐らなくて、10月2日0時00分になった途端に腐るということはないはずなのに……。

対して、賞味/消費期限(=テクノロジー)を指標にしつつも、匂いや触感、見た目などの感覚(=感性)を合わせることで、廃棄せずに済む可能性が少しは生まれないでしょうか。これは決して賞味期限 / 消費期限を超えてでも廃棄せずに食せという意味ではなく「身近な例え」であることをご理解ください。筆者はあくまでも「テクノロジーに人間の感性が加わることこそが、叡智の結集と言えるのではないか」という問いかけをしたいのです。

参考までに、日本の食品廃棄量は523万トン(農林水産省)で、その量はなんと世界の飢餓に苦しむ方に必要な食品量の1.2倍の量に当たります。

もしかすると、既存の仕組みに1人1人の感性が加わることで食品ロスが減るかもしれない。オーバーに聞こえるかもしれませんが、私たちは常にAIや前例から推察できるデータからの分析だけでは取りこぼしが発生することを念頭におかねばなりません。データ判断に人類が元来持っている感覚を付加することが確かな精度を生み、その力こそが人間が生み出せる価値の最大値なのです。

腐ったものを食べてしまうと体調を壊します。医療技術の進歩もままならない時代に「感性」ばかりを優先していたら、非科学的で能天気、現実を見ない人だと思われていたことでしょう。でも今は技術革新のおかげで安心な世界が創造されているからこそ、人類の感性の価値にも力を注ぐことができます。

デジタル化など、テクノロジーの進化により生まれた余力を何に使えば良いのかを考えたとき、人事の現場から感じることは「感性」。人間力や知性などという言葉で表現されることもあるかもしれませんが、こうしたことを高めることに使うと良いと思うのです。

ではここで、もうすこし人材寄りの話に照合してみましょう。
自家発電できる場所=適職

筆者が常に目指す最高の適職とは「自家発電できる場所」です。太陽光パネルなどのように、その場所にいるだけで自らエネルギー生産ができてしまうような職場との出会いです。

他の人なら嫌がるようなことでも、自分にとっては大した苦でないことや、関わっているだけで細胞からエネルギーが沸くようなことが、誰しも案外1つぐらいあるのではないでしょうか。そんな場所に就くことで、前向きに取り組めたりパフォーマンスが高くなったり、精神的にも安定しマネジメント負荷もかからないといったことが起こります。マネジメント負荷が減れば組織としての負荷も下がります。

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