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「2024年秋ドラマ」オススメ5作&傾向分析 “超安定路線”で際立つ「日曜の難しさ」とは

マイナビニュース / 2024年11月7日 12時0分

また、賛否はあれど、夫に他人の子どもを育てさせる「托卵」がテーマの『わたしの宝物』(フジ、木曜22時)、首相と国民が入れ替わる政治ファンタジー『民王R』(テレ朝、火曜21時)の異色作はネット上の話題となっている。

さらに難しさを感じさせられるのが、日曜放送のドラマ。翌日の仕事や学校が頭をよぎる日曜夜は“刑事・医療・法律の一話完結ドラマ”という定番では視聴率も反響も得ることは難しく、それ以外のジャンルで挑むケースが多い。

今秋も、「愛と青春と友情、そして家族の壮大なヒューマンラブエンターテインメント」と掲げたスケールで勝負の『海に眠るダイヤモンド』、大学生の何気ない幸せな日々を描いたヒーリングドラマ『マイダイアリー』(ABC・テレ朝、日曜22時15分)、150年超前の名作をベースに四姉妹の恋と人生にスポットを当てた『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』(日テレ、日曜22時30分)が放送されている。

今秋に限らず「制作サイドがやりたいものを選んでいる」というより、日曜夜の視聴者心理を考えて模索しているが、TBSが局を挙げた大作を続ける日曜劇場以外はうまくいっているとは言い難い。

視聴率獲得をほぼ求められず、スケジュール、人、金、編成の自由度が高いNHKの『宙わたる教室』(NHK総合、火曜22時)、『3000万』(NHK総合 土曜22時)と比べると、なおさらその難しさを感じてしまう。

傾向[2]各局きっての演出家が魅せるこだわりの映像

ドラマ好きならスタッフが発表されたとき、多少の驚きがあったのではないか。『嘘解きレトリック』の演出には、西谷弘、永山耕三、鈴木雅之らが名を連ねている。

西谷は『白い巨塔』『ガリレオ』『任侠ヘルパー』『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』『シャーロック』など、永山耕三は『東京ラブストーリー』『愛という名のもとに』『ひとつ屋根の下』『ロングバケーション』『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』など、鈴木雅之は『29歳のクリスマス』『王様のレストラン』『ショムニ』『HERO』『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』などを手がけたレジェンド演出家。そのタイトルを見ただけで印象的なシーンが頭に浮かぶようなヒットメーカーと言っていいだろう。

同じフジでは『全領域異常解決室』の石川淳一も『リーガル・ハイ』『海月姫』『絶対零度~未然犯罪潜入捜査』、映画『エイプリルフールズ』『ミックス。』など。カンテレ制作『モンスター』の三宅喜重も『アットホーム・ダッド』『結婚できない男』『嘘の戦争』シリーズ、『僕のヤバイ妻』などを手がけてきた。

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