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Ryzen 7 9800X3Dを試す - ゲーミングCPUの本命か? 第2世代3D V-Cacheの威力を徹底検証

マイナビニュース / 2024年11月6日 23時0分

○◆CineBench R24(グラフ2)

CineBench R24
Maxon
https://www.maxon.net/ja/cinebench

CineBench R24でも傾向はグラフ1と同じになった。ちょっとここでMulti ThreadsとSingle Threadの比を計算すると

となる。一般にはRyzen 7 9700X程度の倍率が普通で、L3を増量するとメモリアクセス周りのボトルネックが多少緩和されるためか性能が上がるのは理解できるのだが、Ryzen 7 9800X3Dはそれにしても性能がちょっと上がり過ぎている感もある。これはL3周りの性能がRyzen 7 7800X3Dよりも高速、ということかどうかはこの後もう少し検証の必要がある。

●PCMark / Procyon / GeekBench / TMPGEnc / 3DMark
○◆PCMark 10 v2.1.2704(グラフ3~8)

PCMark 10 v2.1.2704
UL Benchmarks
https://benchmarks.ul.com/pcmark10

ではPCMark 10ではどうか? というと、ここではRyzen 7 9800X3Dの性能はRyzen 7 9700Xと大きな差は見られない(グラフ3)。EssentialsではRyzen 7 9700Xの方が僅かに上なのがPCMark 10では逆転するのは、グラフ4から判るように恐らくDigital Contents Creationのスコアが反映され始めるためだろう(Extendedでは更にGaming=3DMark FireStrikeのスコアも反映されるので差が大きくなる)。

そのEssentials(グラフ5)も比較的大きな差が付くのはApp Startupで、実データを見ると

という感じで、何かが特に遅いというよりも、全般的にちょっとRyzen 7 9700Xの方が速いという積み重ねである。この辺はMax Boost時の動作周波数の差が出た、という感じに見えなくもない。ただ実際のアプリケーション稼動の性能になると、こちらは常にMax Boostで動作するわけではないので、性能差は殆どないという感じだ。

Productivity(グラフ6)は、WritingはRyzen 7 9800X3Dが、SpreadsheetはRyzen 7 9700Xがそれぞれ最高速だが、差はごく僅かであり、これは実データでも同じである。実際グラフ4にある様に、Productivityのトータルスコアは大差ないレベルである。

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