1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

野村不動産が「TOMORE」で提案する暮らし方“Co-Living (コリビング)”とは?

マイナビニュース / 2024年11月12日 14時30分

とはいえ、野村不動産にはそのノウハウがない。そこで黒田氏はシェアオフィス「MIDORI.so」を運営するMIRAI-INSTITUTEを探しだし、コミュニティオーガナイザーを任せるという形を取った。

現在、「TOMORE zero」を利用しているのは6割が近隣にお住まいの方だという。年齢層は20代から40代まで幅広く、半分は会社員。航空業界の方からエンジニア、マーケティング、編集者までさまざまな職業の方がコミュニティに参加している。

○3つの空間を使い分けられる「TOMORE品川中延」

こうして約5年の構想期間を経て、ついに2025年2月に第一弾物件「TOMORE品川中延」の竣工が実現する。品川区中延駅から徒歩1分、総戸数135戸という大型のコリビング賃貸レジデンスだ。もちろんこちらの物件でもコミュニティオーガナイザーがコミュニケーションの手助けをしてくれる。

コンパクトな居室にはトイレとシャワーと洗面台が設置され、一部にはバスタブも付く。共有部分を通らずに自室に帰宅できる設計のため、一人暮らしと変わらないプライベートが確保できるだろう。一方でランドリーとキッチンは共有だが、シェアランドリーサービスを導入することで、入居者同士がストレスなくランドリーを利用できるよう工夫している。

キッチンを利用したい人は、7階に用意された約100平米の共有空間「コリビングスペース」を利用することになる。出入り口近くにキッチンエリアを設置し、中央にダイニングエリア、奥にリビングエリア、ルーフバルコニーという設計になっており、ここに「TOMORE zero」の知見が活かされている。

「“リビングエリアの奥に賑わいを作る”というのは、TOMOE ZEROからの基本方針のひとつです。シェアハウスでは出入り口付近に賑わいを作りがちですが、そうするとキッチンを利用したいだけの人はリビングに寄りつきにくくなってしまうんですよ」(黒田氏)

そして1階には「コワーキングスペース」を用意。1階に降りたらいつでも仕事ができ、外部との交流も可能だ。出入り口近くにワークエリア、中央にカウンターエリア、奥にコミュニティエリアと、こちらも人だまりのグラデーションができるように設計されている。

なお「TOMORE」はまだ第一弾物件が発表されたばかりだが、将来的には「TOMORE」居住者は他の「TOMORE」のコワーキングスペースも利用できるというプラットフォームを作る予定だという。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください