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日本No.1ヘッドハンターが教える、強いキャリアのつくり方 第3回 キャリアの見直しに欠かせない「好き・嫌い分析」

マイナビニュース / 2024年11月18日 16時0分

たとえば、自分が将棋を好きだとします。だからと言って、「日本将棋連盟に勤めよう」といきなり決めつけてしまってはいけません。

まずは、自分はどういうことが好きなのかを、しっかり把握する必要があります。そのために有効な手法が、「好き・嫌い分析」という自己分析です。

「好き・嫌い分析」では、自分が好きなこと(例:将棋)のどのような点が好きなのかを、要素分解していきます。

ひと口に将棋が好きだと言っても、その理由は人によってさまざまです。良い作戦を用意して実戦で試すことが楽しいのか、勝負のスリルが楽しいのか、頭がちぎれそうなほど考えることが楽しいのか、最新の研究を学ぶことが楽しいのか、などなど。愛棋家同士でも、将棋のどの要素が好きなのかは異なるでしょう。自分はその中のどの要素が好きなのかを、把握していくのです。

次に、「一人旅」「友人の相談に乗ること」「映画鑑賞」など、将棋以外の好きなことについても、同様の手順で要素分解をしていきます。

このように要素分解をしていくと、共通項となる要素が浮かび上がってくることでしょう。もし、「良い作戦を用意して実戦で試すこと」「旅のプランを練ること」「相談に対する解決策を考えること」といった要素が共通しているのであれば、「作戦を考えること」が、自分は好きなのかもしれません。

このようにして、共通項となる要素から、自分にとって大切な「好きのエッセンス」をつかんでいきます。分析が終わる頃には、数個の「好きのエッセンス」が抽出されているでしょう。この「好きのエッセンス」こそが、仕事を選択する際の軸となります。
○「好きのエッセンス」をつかむ2つのメリット

「好きのエッセンス」を把握すると、仕事の選択に際して2つのメリットが生まれます。

1つめは、「好き」の純度が高い仕事を見つけられるようになることです。

たとえば、仕事Aには「好きのエッセンス」が1つしか含まれていなかったが、仕事Bには3つ入っていたとすれば、Bを選ぶと良さそうだとわかります。あるいは、好きのエッセンスを掛け合わせることで、好きの純度が非常に高い仕事を、新たにつくり出すことも可能かもしれません。このように好きのエッセンスを把握することで、好きの純度が高いことを仕事に選ぶことができるようになるのです。

2つめは、仕事選びの可能性の幅が広がり、「現実解」を見つけやすくなることです。

たとえば、将棋が好きだけど、年齢や才能の点から、プロ棋士というキャリアを選べなかったとします。それでも、「よい作戦を立てること」が自分の「好きのエッセンス」なのであれば、経営コンサルタントや経営企画、マーケティングなど、他の選択肢も見えてきます。このように、好きのエッセンスを軸に仕事を検討すると、可能性が広がるのです。

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